邦楽ロックの短いおはなし

勢い【田淵智也】 ページ5

久しぶりにアルコールを摂取した。









それは彼もいっしょのようで





年が明けてからもスタジオに入り浸っていた彼と久しぶりに会って新年初めての二人だけの部屋。








…彼、智也は顔がほんのり赤くなっていた。









「智くん？」





「んー…」





「大丈夫？ベッド行く？」






「ごめん…」








彼はアルコールが入ると記憶が飛んでしまう。





普段あまりお酒に強くない彼が今日はいつもよりたくさん飲んでいたので心配はしていたのだが、すっかりアルコールが体内に回ってしまったようで少し体も熱い。







彼のカーディガンの袖をつかんで寝室へ入る









「ちゃんと布団かぶって寝てね。風邪ひいたらだめだよ？」





「ぅん……」









彼が目を閉じたのを確認してそばを離れようとすると








「わっ！」








彼に腕をつかまれてすぐ目の前に彼の顔。





彼の吐息からはアルコールまじりのにおい。









「…智くん、起きてるよね？」




「うん」





「眠くないよね？」





「うん」









彼は左手をわたしの腰にまわしてもう一方の右手はわたしの手首を掴んだままベットの上で続ける。








「Aの肌、冷たいね」







「智くんが熱いだけだよ」







「冷やして」









そう言うと彼は目をつむった。






今回はどうやら本当に寝てしまったようだ。









「もー…しょうがないな…」








彼のまだ熱を帯びたおでこに軽くキスをしてゆっくりと彼の指を解き部屋を出る。









……今日のことは明日になったら、覚えてないんだろうなぁ。



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小説書くのは難しい！


不定期更新で申し訳ありません……

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