第98話 ページ5
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その後10分ほどかけて、ヨウのための簡単なツアーが終了。
「どうかな、ヨウくん何か質問は？」
「大丈夫です、なんかあればAさんに聞きに行きますね！」
「オッケー。じゃあどうする？早速挑戦していく？」
「はいっ、確かシングルかダブルか選ぶんですよね？」
「うん、どっちにする？」
「とりあえずシングル！」
「了解！それじゃあこっちでポケモンの準備をしてね」
「はい！」
ヨウが離れていくのを見送って、Aは「それじゃあ」とレッドを見た。
「早速レッドさん、頂上へお願いしますね！」
レッドはコクリと頷いて、バトルツリーの中へ入っていった。
「さて、俺らはどうするよ？」
「そうですねえ……ヨウくんならきっとレッドさんのところまで着くと思いますから、ちゃんと専用BGMに切り替わってくれるか気になるところです」
「あー、なるほど。んじゃあ、ヨウを追いかけつつ裏から見学すっか！」
「はい、そうしましょう！」
ちょうどそこで、「Aさーん！」とヨウが戻ってきた。
「ポケモンの準備終わりました！」
「持ち物とかも全部オッケーね？」
「はい！」
「よーし！そしたら、あそこの入口に立ってるスタッフの言う通りに手続きを済ませて、いよいよチャレンジスタートだよ！」
「よっしゃ〜！」
《ヨウ、ファイトー！ロト！》
ロトムも飛び出てきて元気よく激励する。
ヨウは楽しそうに、スタッフと話して手続きを済ませている。
「それでは頑張ってください！」
スタッフがそう言っているのが聞こえたので、いよいよスタートといったところか。
「んじゃーAさん！グリーンさん！行ってきまーす！」
「いってらっしゃい！」
「おー、頑張れよチャンピオン！」
ヨウの後ろ姿を見送ったあと、グリーンが「俺たちも行くか！」とスタッフ出入り口を指さす。
「そうですね、行きましょう！」
「……さすがヨウくん、チャンピオンの実力、ホンモノですね」
「おう、ノーマルといえどもここまでの連戦を勝ち抜くとは大したもんだな。いよいよ次はレッドだぜ」
裏からヨウの様子をずっと追いかけてきていたAとグリーン。
ヨウはその実力を遺憾なく発揮し勝ち抜いてきて、次がレッドとのバトルというところである。
「どうかちゃんと専用曲流れますように……！」
「んな心配しなくても大丈夫だって。お前が設計したんだから、自分を信じろって！」
「うう、はい……」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年8月3日 23時
