第97話 ページ4
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ヨウはしばし考え、「じゃあ、グリーンさん、で……」と結論を出した。
(レッドって人はなんも喋ってくれないからどういう人なのかわからなくて怖いよ!!)
グリーンは「わかってるな」と満足そうに笑い、「いくぜ!」と楽しそうにモンスターボールを投げてきた。
出てきたのはフーディンだ。
「じゃあオレたちも行きますよ!頑張ろう、ミミッキュ!」
「ふー、こんなもんだな!いっちょあがり!」
今しがた、ヨウの最後のポケモンであるバンバドロが倒され、ボールに戻っていったところである。
「グリーンさん、強いですね……!」
「だろ?オレたちはバトルツリーの新しいボスとして招かれた!次に戦うのはきみがバトルツリーを勝ち抜いたとき!」
「え、ボス!?」
「そのときは本気の本気で相手させてもらうぜ!」
「えっ、まだ本気じゃなかったんですか!?」
「どうかな?それは次に戦う時に確かめてみてくれよ」
「…… …… ……」
相変わらずレッドはだんまりである。
と、そこへ、「レッドさん!グリーンさん!」と呼びかけながらこちらにやってくる女性が一名。
「……あれ!?Aさん!?」
それはヨウもよく知っている、ククイ博士の妹・Aだったのだ。
「なんでAさんがここに!?」
「あっ、ヨウくんいらっしゃい!バトルツリーへようこそ!」
「なんでも何も、ここを作ったのはAなんだぜ?」
「ええー!?」
グリーンから衝撃情報を聞き、ヨウは「ほんとですか!?」とAにバッと視線を向ける。
「うん。ずいぶん前から準備してたんだよ」
「うわー……すっげー……!」
「で、どうでしたヨウくんは?」
「ん?ああ、なかなかいいトレーナーじゃねえか?さっすが、アローラのチャンピオンだ」
「ええー、オレ負けちゃったんですけど……」
「勝ち負けとか関係なく、いいトレーナーはいいトレーナーなんだよ。なあA?」
「はい!それじゃあヨウくん、向こうでここの説明とかするね。グリーンさんとレッドさんはどうします?」
「俺は同行するかな。レッドは?」
レッドもコクリと頷いたので、同行するということのようだ。
「それではアローラチャンピオンのために、バトルツリーツアー、スタートしますよ!」
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作者名:リトルポム | 作成日時:2022年8月3日 23時