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第108話 ページ15

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それを言った途端、シロナが「おおー!」と楽しそうに目を輝かせた。

「なかなかやるわねグリーンくん!」

「ただ、重ね重ねにはなりますが、私は恋愛がよくわからない人間ですので、それがそのままイコールグリーンさんが好きなのかどうかは現時点ではわからないのですが」

「十分よ!そうやって特定の誰かを好ましく思う感覚があるのなら、いつか自分の気持ちがどういうものか理解できる日が来るわ」

「ふふ、シロナさんが言うのなら、きっとそうですね」

その様子を見ていたカトレアも、「そうね」と同意する。

「もしAさんが、自分のお気持ちがどんなものなのかしっかりわかる日が来たら、その時にはまた私たちにも教えてちょうだい、力になるわ」

「ありがとう」

そのタイミングで、シロナが手元のエネココアの最後の一口を飲み干した。

「さて!そろそろいい時間じゃないかしら?」

Aも時計を見てみると、確かにそろそろ出発すれば、ちょうど男性陣と合流できるのではないかといったところだ。

「そうですね、それじゃあぼちぼち出る支度をしましょうか!」






バトルツリー前。

つい先ほど、Aたちが全員集合したところである。

「いよいよね、ここがバトルツリー……いい雰囲気じゃない!」

シロナも、そして隣にいるミツルも、ワクワクした表情でバトルツリーを見上げている。

「お二人は地元のバトル施設に何度も足を運んでいると思いますから、ルールの説明は不要でしょうし、早速チャレンジしてきてください!」

Aがそう促すと、ミツルがまず「じゃあシングル行ってきます!」と駆け出していく。

「ではレッドさん」

「……」

シングルのボスを担当しているレッドも、コクリと頷いて持ち場へ向かう。

「そうねえ、じゃあ私はせっかくだしこの際ダブルバトル挑戦しちゃおうかしら!」

シロナも挑戦するということで、早速受付に向かっている。

「ダブルってこたあ俺の出番だな!」

「はい、よろしくお願いします」

グリーンも気合を入れて持ち場に向かう。

そうして、ここにはAとカトレアが残る。

「カトレアちゃんはこの後どうする?」

「そうね……別にバトルツリーを目的に来たわけではないから……例の知り合いの捜索でもしようかしら」

「ああ、四天王してた人の。場所の心当たりはあるの?」

「これがサッパリなのよ、どうしようかしら」

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作者名:リトルポム | 作成日時:2022年8月3日 23時

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