第104話 ページ11
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「Aさん、イッシュに来るときには連絡してくれれば、コクランに頼んで素敵なホテル、取っておくわよ」
「あ、うん……」
これで素直にカトレアに連絡した暁にはどうなってしまうのかと危機感を感じるAであった。
「ところでミツルくんはどこに泊まるか決まってるの？」
「あ、僕はこのメレメレ島のモーテルです！どのくらい滞在するか決めてこなかったので、こっちの方がいいかなって」
「そうなんだ」
「けどモーテルがいくらホテルより手軽って言ったって長期だとそれなりにかかるだろ？大丈夫なのか？」
「あ、大丈夫です！アローラでの活動にかかる費用は、『ホウエンから世界に通じるトレーナーを輩出する育成事業』の一環とかで、ダイゴさんのおうちの企業さんが援助してくれてるんです」
「またあの御曹司サマかよッ！！」
もういい加減お腹いっぱいだと言わんばかりにグリーンが叫ぶ。
「ダイゴさんにはお世話になりっぱなしですね……」
ここまで来るとAも苦笑せざるを得ない。
「とりあえず、各々の動きはわかりました。それじゃあミツルくんの案内はお二人に任せて大丈夫でしょうか」
レッドとグリーンに頼んでみると、「任せな！」というグリーンの元気な返事が返ってきた。
「それじゃあ私はカトレアちゃんシロナさんのハノハノリゾートホテルまで同行してきます。2時間後にバトルツリー集合という事にしましょう」
「了解、んじゃあミツル、着いて来いよ！」
「はいっ」
楽しそうに話しながらモーテルを目指す男性陣を見送り、Aたちも出発することにした。
「ハノハノリゾートホテルはお隣のアーカラ島にありますので、連絡船で移動しましょう」
アーカラ島はカンタイシティに到着した女性陣は、早速ハノハノリゾートホテルを目指していた。
「この街も素敵ね」
きょろきょろと辺りを見回しながら、興味深そうなシロナと、
「太陽が眩しいわね……」
気だるげな声でそう言って日傘を取り出すカトレア。
「そういえば、シロナさんがいるシンオウ地方には、空間を司る伝説のポケモンとか、異世界に住むポケモンがいましたよね」
「ああ、パルキアやギラティナのこと？」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年8月3日 23時
