第6話 ページ8
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「それにしても人が多いな」
「そうだね。ハウオリシティも人は多いけど、単純な住民の数ではこっちが圧勝だろうね。ハウオリは観光客が多いから」
「確かになあ……」
「でも、イッシュ地方のヒウンシティはこれの比じゃないって聞くよ」
「まじかよ！？」
「以前シンオウに行ったときにチャンピオンのシロナさんにお会いしたんだけど、彼女、考古学の調査でイッシュに行くことがあるんだって。ヒウンシティにはヒウンアイスを食べるために訪れるけど、毎回人の多さに驚くって言ってたよ」
「えっ、ちょっと待て、A他地方のチャンピオンと顔見知りだったのか！？」
「たまたまだよ！シロナさんの地元のカンナギシティに寄った時にちょうど見かけて思わず話しかけちゃっただけだから！」
「いや、それでもチャンピオンと話したことがあってリーグ挑戦者じゃないのは珍しいぞ……？」
「まあ、それはそうかもだけど……何かあったらシロナさんにも協力を仰げるかもしれないってことで、プラス思考で行こうよ！」
「さすが我が妹、今日もゴキゲンな考えだ！」
そう言うククイ博士もゴキゲンである。
その時、ふっと二人のいる場所に影が落ちた。
思わず上空を見上げると、逆光でわかりにくいが、大きなドラゴンポケモンが、頭上を通過していくところだった。
「あのポケモンは……！」
「カイリューだよね、ってことは！」
「ああ！きっとワタルさんだぞ！」
「この方角だとポケモンセンターかな？行こう、お兄ちゃん！」
「ああ！」
頷きあい、二人はワタルのパートナーと思しきそのカイリューを大慌てで追いかけ始めるのだった。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
