第4話 ページ6
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「すごいねお兄ちゃん、ハウオリシティよりもっと賑やかだよ！」
開口一番、Aが楽しそうに声を上げる。
「ハウオリシティは観光都市の側面が強く出ているが、ここはまさしく大都会だ。ああほら、あそこにリニアモーターカーの駅も見えるぞ！」
「本当だ、どこ行きなんだろう」
「時間があったら乗ってみようか」
「そうだね」
そんな話をしながら、まずはポケモンセンターに寄って、道中で疲れたであろうポケモンたちを休ませてやる。
「そういえば、お二人とも珍しいポケモンたちをお持ちですけど、どこからかご旅行にでも？」
回復待ちの間、ジョーイさんが話を振ってくれたので、ククイ博士が「そうなんです」と首肯する。
「アローラ地方からです」
「まあ、アローラから！ずいぶん遠くからいらっしゃったんですね。そういえばアローラでは、マサラタウンのオーキド博士の従兄弟に当たる博士が研究をしているとか？」
「ああ、ナリヤ・オーキド博士のことかな！」
ナリヤ・オーキド博士とは、カントーのポケモン博士であるオーキド博士の従兄弟に当たる研究者で、リージョンフォームについて研究している人である。
「きっとその人ですね。そういえばお兄さんも白衣を着ていらっしゃいますけど、研究者の方なんですか？」
「ああ、僕はククイといいまして、アローラでわざについて研究している者です」
「そうだったんですね。そちらは妹さんですか？」
「ええ、彼女も別分野で研究者なんですが、今回は研究者として来たわけではないので白衣は着ていないんですよ」
「あらっ、ご兄妹で揃って研究者なんですね。素敵〜」
ジョーイさんがにっこりと笑ってくれるので、兄妹も思わず表情がほころぶ。
「それで、カントーへはどのようなご用事で？」
「ポケモンリーグ本部へ少々。なみのりができるポケモンがいないので、ぐるっと北回りでトキワシティに向かって、そこからリーグを目指す予定なんですよ」
「リーグに？ならちょうど良かったわ、この後チャンピオンのワタルさんがヤマブキに来る予定なんですよ」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
