第41話 ページ44
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残りのスイレン、マオ、アセロラのお土産は、やはりこの可愛いアクセサリーから選ぶのが無難であろう。
「どれにするか決まった？」
「シュシュでもいいんだけど、髪が短い子もいるから……ヘアピンとかってありませんか？」
「ならこれとかどう？同じブランドから出てるやつよ！」
カスミが指さしたのは、これまた10代前半の女の子が好きそうな、可愛いヘアピンのシリーズ。
「これもタイプカラーで展開してるんだよ」
「……デザインも可愛いし、これにします！その子たちもポケモントレーナーなんです」
「いいねいいね！タイプはどれにする？」
「えーっと、みず、くさ、ゴーストで」
「ずいぶんお早い決断ですわね？」
「その子たち、自分の得意タイプがはっきりしているので」
「そうでしたか」
ブルー、グリーン、ラベンダーのヘアピンと、例の色鉛筆を抱え、お会計を済ませる。
「あと必要なのは？」
「ライチさんという、私よりも年上の女性へ一つ。可愛いものお好きなので、こちらもアクセサリーとかがいいんじゃないかな、と」
「では、カントーで絶大な支持を誇るブランドのお店にご案内しますわ。お値段も高すぎず、デザインも普段使いしやすくて特に若い女性に大人気なんですよ」
「わあ、ぜひ！」
移動した先には、先程のお店より少々大人っぽい雰囲気のお洒落な売り場があり、Aたちと同年代、あるいはライチと同年代くらいの若い女性が多く訪れていた。
「お洒落なのがいっぱいありますね〜」
「ええ。最近の新作ですと……こちらのバングルなど人気ですよ」
エリカが教えてくれたバングルは、シンプルながらも上質で美しく、ライチのイメージにぴったりであった。
「すごく素敵です、これのシルバーにします！」
「気に入っていただけたようで何よりですわ」
ライチへのお土産もすぐに決まり、Aたちはフードコートのカフェで一度休憩を挟むことにした。
「それにしてもさ、Aって研究者なんでしょ？一日中研究ばかりってこと？」
カスミが興味津々で聞いてくるので、Aはうーんと日常生活を思い返してみる。
「確かに、食事や睡眠以外は研究してるかも、です」
「遊びに行ったりしないの！？」
「もちろんお休みの日は街中で買い物したりもしますけど……」
「その様子じゃ彼氏もいなかったりする！？」
「ええ、まあ……」
カスミがそれを聞いて「ええええええっ！！」と叫ぶ。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
