第2話 ページ4
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「ポケモンリーグ？」
「そう、ポケモンリーグ！」
アローラ地方、ハウオリシティはずれの海岸沿いにある、ククイポケモン研究所。
とある昼下がり、「ポケモンリーグ」という話題を持ち出したのが、ここの所有者ククイ博士。
そして、話し相手が、妹のA。ちなみに彼女も研究者。
「アローラのトレーナーの素晴らしさを世界に伝える、という目的を果たすにあたって、指標として、世界と同じ基準を必要とするのではないかという考えにいたってね」
「そこで思いついたのが、ポケモンリーグということね」
「そう。他の地方にはどこもポケモンリーグがあるんだよ」
ポケモンリーグは、強さを求めるトレーナーの最後の難関だ。
各地方に一つずつ。四天王とチャンピオンが、挑戦者に立ちはだかる。
「……ああ、確かに、前に行ってきたシンオウにもリーグがあったはず」
Aは以前、研究調査のために赴いたシンオウ地方を思い出す。
あそこにも、ポケモンリーグがあった。
「だろう？他の地方にも引けを取らないポケモンリーグを作ることができれば、もっとアローラのことを広く知ってもらえると思わないか？」
「リーグか……うん、いい案かもしれない」
「よかった！よし、それじゃあ早速立案に取り掛か……」
「ちょっと待って」
「ん？」
妹に待ったをかけられ、ククイ博士の動きがぴたりと止まる。
「意気込むのはいいけど、お兄ちゃん、リーグについて詳細は知っているの？」
「詳細？」
「例えば、リーグを作るにふさわしい場所の条件、四天王やチャンピオンの選任方法や基準、建物の構造、必要なスタッフの数、とか。そのへん、他の地方と基準を同じにして作らないとダメなんじゃない？」
「さすがナツミ！なるほど、いろいろ勉強しないといけないことがあるな……」
「こればかりは学術研究の範疇じゃないから、直接リーグ関係者に訊くのがいいと思うけどね」
「ふむ。なら一番いいのはカントーにあるポケモンリーグ本部の関係者だな。よし！そうと決まればカントーリーグにコンタクトを取ってみるぜ！」
この会話がきっかけとなり、ククイ博士は早速カントー地方にあるポケモンリーグ本部へ連絡を取り、リーグ黎明期から四天王をしており、現在はカントー及びジョウトリーグをチャンピオンとして守る、ドラゴン使いワタルとやり取りを重ねた。
そして、様々なことを教えてもらった後、ワタルが「良ければ見学に来ますか？」と提案してくれたのだ。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
