第24話 ページ26
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あれから30分ほど。
Aはナナミから毛づくろいについて多くを聞き、ほくほくした気持ちで先程別れを告げたところであった。
研究所に戻ってくると、ククイ博士、オーキド博士がAを出迎えた。
「おかえりA！いい話は聞けたかい？」
「お兄ちゃんただいま。うん、とっても有意義だったよ」
「そりゃあナイスな時間だったな！」
オーキド博士も「うむうむ、役立ったようで何よりじゃ」と頷いてくれる。
「あれ？グリーンさんは？」
先程「研究所に戻ってくるように」と言っていたグリーンがいないことに疑問符を浮かべると、「ああ」とオーキド博士が思い出したように教えてくれた。
「グリーンならジムから連絡があっての、挑戦者を迎え撃ちに行ったぞ」
「そうだったんですか……」
「グリーンのジムは8番目のジムじゃから挑戦者もなかなかおらんくての、気合十分で出ていったよ」
なんというか、実に容易に想像できる光景である。
「それでの、君にグリーンからの手紙を預かっておるぞ」
「お手紙ですか？」
オーキド博士がAに手渡してくれたのは、手紙と呼ぶにはあまりに簡素な、封筒にも入っていない四つ折りの紙だった。
「呼び出しを食らってからものの数分で書き上げておったから、字が汚くてもまあ目を瞑ってやってくれ」
「はあ……」
内容はこうである。
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Aへ
俺様今しがたジムから呼び出し食らっちまった。
お前が戻ってきたら話をしようと思っていたことを書き残しておくから、把握頼むぜ。
明日のことについてだ。
明日シロガネやまに行くにあたって、集合時間と場所を決めておく。
こっちから指定して悪いが、場所はトキワのジムの前。時刻は朝の10時。
知っての通り、シロガネやまの上の方は氷雪地帯だから、上着を忘れんなよ。
あと、フレンドリィショップでスプレー類を多めに用意しとくといい。
野生のポケモンといちいち戦うのも面倒だしな。
それから、シロガネやま登山には、以下のひでんわざが必要になる。
・ロッククライム
・なみのり
・たきのぼり
今回レッドのとこに行くだけならロッククライムだけで大丈夫だ。
手持ちのポケモンに覚えさせておけよ。
後なんかあったっかな……
まあいいや、当日なんかあったら俺様が助けてやるから安心しな！
んじゃ、明日楽しみにしてるぜ！
グリーン
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
