第21話 ページ23
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「ようし、そんじゃあピジョット、今日も頼んだぜ」
グリーンは早速ピジョットのボールを投げてピジョットと話している。
それを受けて、ククイ博士もウォーグルを出す。
「ウォーグル、今日は僕ら二人を乗せてあのピジョットに着いていくんだ。頼めるか？」
ウォーグルは回復したばかりで元気いっぱいなのか、機嫌よく一声鳴いてくれる。
「よし！そしたらグリーンくん、頼んだよ」
「うっしゃ、そんじゃピジョット、ゴー！」
二匹と三人が、トキワシティの上空に舞い上がる。
グリーンとピジョットは、Aたちが着いてこれるように多少ゆっくり飛んでくれている。
目指す方角は南である。
15分ほど南に滑空し、小さな町が見えてきた。
「間もなく着地だぜー！！」
グリーンがそうこちらへ呼びかけてくれたあと、ピジョットが徐々に高度を下げていく。
それに続いてウォーグルも高度を下げていく。
数分かけて着陸したのは、何やら大きな建物の前だった。
「よしよし、ピジョット、サンキュー」
グリーンがピジョットを戻すのに倣い、ククイ博士も「ウォーグルお疲れ！」とウォーグルをボールに戻した。
「さぁて、ようこそ
グリーンの招きで中に入ると、そこは研究施設だった。
「ジイさーん！帰ったぞ〜」
グリーンが奥に向かって呼びかけると、「なんじゃなんじゃ珍しい」と白衣を着た人物がやってきた。
「おや、お客さんもおったのか」
ククイ博士もAも、その人物が誰なのかを認識した瞬間、またもや声を揃えてしまった。
「「お、オーキド博士！？」」
「やあ、ようこそ、オーキドポケモン研究所へ」
そう、ここはポケモン研究の大レジェンド、オーキド博士の研究所だったのである。
「おや、ククイくんか！久しいのう」
「学会以来ですねオーキド博士」
「そしてそこにおられるお嬢さんは……」
「は、初めまして！Aと申します！お会いできて光栄です！」
ガチガチに緊張しながら、Aは自己紹介をする。
「A……おお！知っておるよ、『ふれあいによる影響』を研究している、アローラの『ポケマメ』開発の第一人者の女性研究者じゃな！」
「は、はい！」
「以前提出された研究論文も、『ポケマメ』のレポートも読んでおるよ。非常に興味深い！わしもいつか会ってみたいと思っていたんじゃよ」
「ほ、本当ですか！」
「本当じゃとも」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
