第20話 ページ22
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「ということは、ワタルさんがAに会わせたいって言ってた人って」
「うん、そのレッドさんって人っぽいね」
グリーンが「あん？」と疑問符を浮かべたので、ククイ博士は、先日リーグ見学の際、Aに会ってみてほしい人がシロガネやまにいる、というような話をしていたことを説明した。
「ははーん、だからワタルに『シロガネやまのガイドを頼みたい』って言われたのか」
グリーンは納得だといわんばかりに頷いている。
「しっかし、なんでまたアイツに会わせたいだなんて思ったんだあの人は」
「ワタルさんはAの強さを見込んで、という感じだったな。そもそもAは最初からシロガネやまに行ってみたいと思っていたわけなんだが、それを聞いたワタルさんがそれなら、って」
「強さ……？へー、Aもそこそこ強いのか」
「こっちで言ったらバッジ8個のレベルはあるかな」
「なるほどな、ならシロガネやまに行っても大丈夫そうだ」
「そういえば、試合前にグリーンさんが言っていた『いいところ』って、いったいどこなんでしょうか」
Aはグリーンの試合前の発言を思い出し、この際と尋ねてみる。
「ああ……A、お前を俺様の実家に招待するぜ」
「「実家ぁ！？」」
声を揃えるのも三回目だが、グリーンが爆弾発言をするのがいけない。
「は、え、両家挨拶的な……？」
「お兄ちゃん何言ってるの、戻ってきて〜」
既婚者であるククイ博士は、「相手の実家に行く」ということが「挨拶に行く」という思考になってしまっている。
「ま、行ってみてのお楽しみってとこかな。ポケモン戻ってきたら案内するぜ。ククイ博士はウォーなんとかって鳥ポケモンがいたからいいとして、Aは鳥ポケモンいるか？」
「鳥っぽいポケモンといえばジュナイパーって子がいますけど、彼は『そらをとぶ』を覚えないので、空を飛んで移動はできないですね……」
「んじゃ、どっちかに一緒に乗ればいいな」
「わかりました。じゃあお兄ちゃん、よろしくね」
「わかった」
そんな話をしていたらポケモンの回復が終了したとのアナウンス。
ジョーイさんからボールを受け取って、三人は揃ってポケモンセンターの外に出るのだった。
2022.5.14 追記
500hit達成です〜！みなさまありがとうございます！
最近はコンスタントにhit数が増えていっているのでとてもありがたいです……！
今後ともよろしくお願いいたします！
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
