第19話 ページ21
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「お疲れさまお兄ちゃん。グリーンさんも、バトルありがとうございました」
Aがグリーンに礼を言うと、「いいってことよ」と返答された。
「俺もこっちにいないポケモンが見られて面白かったしな。なんだっけ、キュウコンの、姿が違うやつ……」
「リージョンフォームですね」
「そうそれ。あれ面白いな、キュウコン以外にもいるんだろ？そういうポケモン」
「はい。ベトベトンとか、グリーンさんも手持ちに入れてたナッシーもアローラの姿がありますよ」
「ナッシーも！？」
「はい。アローラの温暖な気候で育ちすぎてしまったようで、異常に縦に長いのですが」
「縦に長いナッシー……」
「タイプもエスパータイプではなくドラゴンタイプに変化してますよ」
「まじかよー……」
そこへククイ博士が「とりあえず……」とやってきた。
「ポケモンセンター行っていいかな、ポケモンを休ませないと」
ククイ博士もグリーンも、バトルで消耗したポケモンたちを休ませるべく、三人はトキワシティ内のポケモンセンターにやってきた。
「こんにちは！ポケモンセンターです！」
今日も笑顔が素敵なジョーイさんに「お願いします」とポケモンを預けた後、三人で休憩スペースにある椅子に腰かける。
「それにしてもグリーンくん強かったな、別格って感じだったぜ……！」
「そうだろうな、なんせ俺様はチャンピオン経験者サマだからな」
「「え！？」」
衝撃の発言に、兄妹揃って声を上げてしまう。
「グリーンくん、君ワタルさんに勝ってたんだね……！？」
「まあ俺がワタルに勝ったのはあの人が四天王してた頃だからな。言ってみればカントーリーグの初代チャンピオンみたいな？」
「すっげえ……」
「って言っても、その後リーグに来た幼馴染に敗北して俺様の天下はあっけなく終わっちまったんだけどな」
「じゃあ、その幼馴染さんは今どうしていらっしゃるんですか？現在のチャンピオンはワタルさんですし……」
Aのその問いに、「あー……」とグリーンは眉間に皺を寄せた。
「実はな、そいつ……レッドっていうんだが、レッドのやつ、俺に勝った後、なぜかは知らねえが自分のポケモンと一緒にシロガネやまに引きこもりやがったんだよ」
「「はい！？」」
また兄妹揃って声を上げてしまったが、許してほしい。
「山に籠るって……」
「それはまた……」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
