第16話 ページ18
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数日後。
ククイ博士とAは観光しつつジム回りをしていた。
つい先ほど、8番目のジムがあるトキワシティに到着したところである。
「それにしても、お兄ちゃんなかなか勝てないね？」
「ああ……さすがリーグ本部傘下のカントージムリーダー！ツワモノ揃いだぜ」
ククイ博士はカントーのジムリーダーたちに毎回といっていいほど負けていた。
「見ていて思ったんだけど、アローラのトレーナーはZワザに頼りがちなところが多いのかなって。今回は公平を期すためにZワザ禁止にしてたよね」
「あー、そうかもしれないな。Zワザを使えば相性が多少良くなくても無理矢理1匹持っていける部分もあるしな」
「……で、このトキワシティのジムリーダーは、確かグリーンさんだっけ」
「ああ。ワタルさんの話では、タイプのこだわりなくバランスのいいパーティー構成で戦う人だってことだったが……」
「各タイプのエース級ポケモンがゴロゴロ出てきそうだね、気を引き締めていこう！」
「そうだな！ようし、トキワジムに突入だ！」
「よく来たな！俺様がトキワのジムリーダー、グリーンだ！」
矢印の方向へしか動けない特殊なパネルを乗りこなした先に待っていたのは、柿色の髪の毛、どこか軽薄そうな、それでも強さを感じさせる風格の青年だった。
「はじめまして、ククイです、アローラ！」
「アンタが南国地方から来た客人ってわけだな！……んで、そこのお嬢さんが例の妹か」
「はじめまして、Aです」
「ふーん、兄妹で肌色全然違うんだな〜」
グリーンはククイ博士とAをまじまじと見つめている。
「ハハハ、Aはしっかり日焼け対策をしているからね！僕はアローラの太陽を浴びまくってこんな日焼けした肌になってるが！」
「なるほどな。んで、えーっと、Aとか言ったか。あとでとっておきの場所に連れてってやるから楽しみにしときな！」
「え？」
「おや、ナンパかい？」
揶揄うククイ博士にグリーンは「違ェよ！！」と大声で否定した後、
「ウチのチャンピオンサマからAの話を聞いてな。んで、ちょっくらイイモノ提供できんな俺！って気づいたからこうして言ってるわけだ」
「「はあ……」」
兄妹揃って真意がわからず、ポカンとしてしまうが、グリーンの「さあ！」という掛け声でハッと現実に引き戻された。
「早速だが、始めようぜ、ポケモン勝負！！」
いよいよ本格的にバトルの描写です。頑張ります。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年4月17日 19時
