運命は、変わるものだ。 1 ページ39
シルクside
ダーマから、モトキと付き合うことになったとLINEが届いた。
悲しい、だって好きな人を奪われたから。
でも、なんだかその瞬間、マサイの顔が浮かんできた。
もしかしたら、俺はマサイの事が好きなのかもしれない。
思いたったら即行動、それが俺だ。
俺はすぐさまマサイの家に向かった。
マサイの家へつくと、インターホンを押す。
マサイはすぐに鍵を開けてくれて、俺はマサイの家へ入った。
ダーマはマサイにはモトキとの事を伝えていなかったらしく、俺がその事を話すと、目を丸くして驚いていた。
やっぱマサイはモトキの事、好きだよな……。
何て、思っていたその時だった。マサイが俺に手を差し出し、言った。
それも、真剣な目で俺を見つめながら。
「シルク、俺さ…モトキの事、好きだった。
でも、この前シルクといる時にさ、あぁ、こいつやっぱカッコイイな…って、思った。で、気づいたんだよ。俺、シルクのことが好きだって。俺はモトキみたいに可愛くないし、癒してあげることも出来ないかもしれない…。それでも俺はシルクが好きだから、俺と、付き合ってください。」
素直に一言…驚いた。
まさか、マサイが俺を好きなんて。
俺の頬を、あったかいものが滑り落ちていった。
涙だ。
多分…いや、確実にこれは喜びの涙だ。
嬉しい…嬉しすぎて、これ以上の言葉が見つからない。
早く、早く返事を言わないと。
俺の、気持ちを。
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作者名:姫風 心 | 作成日時:2017年3月21日 13時