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運命は、変わり始めた。 6 ページ36

モトキside


マサイに家まで送ってもらったのはいいんだけど、ダーマがまだ来ない。

遅いなぁ…なんて思っていると、案の定インターホンが鳴った。

ドアを開けると、確かにそこにはダーマがいた。



「遅かったね?」
「そう?普通だけど。」



そう言うダーマは少し疲れているようだった。


急いでくれたのかな?

そうだったら嬉しい……へ?

何で嬉しいの?


どういう事?

わ、分かんなくなってきた……。



よし、整理しよう。


俺は、シルクが好きだった。

でも、マサイとシルクは幸せになれる。

きっと両片思いが続いている。



だから俺は諦めた。


シルクには幸せになってほしいし、マサイにも、好きな人と一緒になってほしい。




じゃあ、俺は?

俺には誰もいない。

だから嬉しかったのかな?


ダメだな……甘えたいだけなんて。


でもそれは、顔に出してはいけない。


声にも、態度にも。




さぁ、いつもの笑顔の登場だよ。



「ダーマ、疲れてる?」
「あー、ちょっと走った。」
「そっか、休みなよ。」
「おー。」



変じゃないかな?


ちゃんといつもの顔だよね。



昔からこの笑顔を崩した事はあんまりなかったし、何があっても笑ってた気がする。



それが皆にとっての俺だから。


だから気づく人もいない。

そう、思ってたのに………。


ダーマは後ろから俺を抱きしめて言った。



「何でそんな顔してんだよ。」
「え……。」
「他のメンバーは気付かないだろうけど、俺には分かる。なんかあったろ。」
「な、何もないよ!」
「嘘。」



何で?

どうしてばれた?

俺、笑えてなかったのかな…?



ダーマ、お願い。

それ以上、聞かないで。

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作者名:姫風 心 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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