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運命は、変わり始めた。 2 ページ23

モトキside


何っにも覚えてない!

…っていうか、二日酔いで頭が痛い……w

それになんか暑いし……。


あ、昨日大学休みましたw

そういえば今日はマサイの家で動画撮るとか言ってたよな。

行かなきゃ。



そう思ったのも束の間、ベッドから起き上がった俺の体は、前に傾いて、倒れた。

起き上がろうとしても、体が言う事をきかない。

どうする事も出来ない俺は、少しずつ意識を手放していった。

…………


どれくらい時間が経ったのかな?

目覚めるとそこには俺の名前を必死に呼ぶ3人の影が見えた。



多分声的にシルクとマサイとダーマか…も………?






何で?


何で3人の影なの?

どうして、姿が見えない?

皆の顔が見えない。


怖い。

本当にこの3人はシルクとマサイとダーマ?

本当は他の人?


何で?

どうして?



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。



「だれ…………誰!
来ないで、俺に近寄るな!」
「は?……モトキ、俺が分かるか?」
「分からない!誰!?」
「モトキ?俺はシルクだ、一旦落ち着け。」
「し、るく……?」
「そう。シルクだ。」
「で、俺はダーマ。分かるな?モトキ。」



そう言って俺を抱きしめるダーマに、すごく安心感を覚えた。

大丈夫、ちゃんとここにダーマがいるから。

そう思えた。

その時、頭痛がした。


多分壁で頭を打ったんだろう。

俺は落ち着いた事によって、全てを把握する事に頭を使った。

その間、シルクはマサイとダーマに何かを指示していた。



「マサイ、お前体温計持ってきて。俺はとりあえず冷やしたタオル作るから、ダーマはモトキをベッドに運んどいてくれ。」
「おう。」
「分かった。」



その後、ダーマは俺をベッドに寝かせた。

それでもずっと手は離さなかった。

そして、俺に言った。



「モトキ、何で最初俺達だって分かんなかった?」
「皆が、影に見えたから。3つの影にしか見えなくて、偽物だったらどうしよう…って。でも、ちゃんと本物だから、大丈夫だって。」
「そ、か……。」



何で?

何でそんな力の無い返事?

俺、なんか変な事言った?


……あ、ダメだ。

またクラクラしてきた。



また、意識が遠のく。

心配 1→←運命は、変わり始めた。



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作者名:姫風 心 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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