２４話 ページ26
あまりの怒りに視界がチカチカと点滅し、拳は強く握り締められる。
目の前で穏やかな寝息をつく太宰は、今にも笑って起きそうなのに。
白く陶器のような肌に何重にも巻かれた包帯。
｢………姐さん、首領、頼みがあります。
俺にこいつを切りつけた奴を殺させて下さい。
そうでもしねェと気がすまねェ…………！！｣
こいつの事が嫌いだったのでは無いのか。
そう言う思いが渦巻いているのに、自分の口から放たれた言葉は恐ろしいほどの殺気を纏っていた。
｢………良いだろう、太宰君は私の可愛い義理の娘でもあるからね。
彼女を切りつけた裏切り者は、地下の独房に繋いであるよ。処分は君に任せる。｣
｢太宰の奴が起きるのは恐らく明日になるであろう、それまでに戻るのじゃぞ。｣
｢至極恐悦の至り。｣
俺は太宰のもとへ近寄り、その黒茶の髪の毛に指を通した。
なんの抵抗もなくすり抜けた髪の毛は、ふわりと優しく太宰の頬にかかる。
｢待ってろ、太宰。手前を切りつけた奴を、手前が復讐する前に俺が殺すなんて、最高の嫌がらせじゃねェか？｣
嫌がらせ。
俺の中の怒りと、太宰への嫌悪と、この複雑な思いを抱いて。
｢姐さん、太宰が起きたら俺の最高の嫌がらせをプレゼントしてやるよ、って伝えてくれ。｣
｢分かった、行ってこい中也。｣
姐さんが微笑めば、俺は懐のナイフを引き抜いて独房に向かった。
どうなぶり殺してやろう。
そんなことを考えながら。
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麗亜@眠い。(プロフ) - 失礼します。只今中原中也誕生祭実施中です。よかったらご参加お願いします！ (2017年4月29日 15時) (
レス) id: f73bf57bf2 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - オチは中也さんオチだといいな〜です！ (2017年4月29日 14時) (レス) id: 3439354143 (このIDを非表示/違反報告)
お芋 - 中也さんオチがいいです…！！ (2017年4月27日 20時) (レス) id: 425d94421e (このIDを非表示/違反報告)
麗亜@眠い。(プロフ) - オチ中也さんがいいな。。。 (2017年4月27日 15時) (レス) id: f73bf57bf2 (このIDを非表示/違反報告)
アオアオ - 初めまして！この作品とても面白いです！オチは中也さんがいいです！！この流れは絶対中也さんだと思います！！これからも頑張ってください！ (2017年4月27日 14時) (レス) id: 20e1587176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作者ホームページ：https://jp.pinterest.com/meru0626/
作成日時：2017年4月11日 19時
