20話 黒の時代と私 ページ21
赤色の絨毯を乱暴に蹴るみたいに踏みつける。
苛立ちを現したみたいな足取りに、私の後ろに控えた部下たちは肩を跳ねさせた。
『首領、太宰です。入ります。』
「入り給え。」
返答を確認すると、私は扉を開いて首領のもとへ歩み寄った。
「おや、随分と不機嫌な様だね太宰君。どうかしたのかい?」
『不機嫌な理由は貴方ですよ首領…………何なんですか、この任務!』
私が懐から出した紙には、貧民街への調査任務だった。
「言葉の通りだよ、その貧民街には一人強力な異能力をもった少年が要るらしいんだ。
彼がポートマフィアに必要な逸材となり得るならば、連れてきてほしい。此は命令だよ。」
何で私が…………一般の構成員でも良いのではとも思ったが、確かに異能力が有るのなら話は別になる。
15歳になった私は、それなりに戦価をあげ続けた。
先代を殺し、森さんがポートマフィアの首領になるころには幹部候補になっていて。
詰まらないこんな世界で、最年少幹部になるなんてどうでも良いったらありゃしない。
『君達はもう帰って良い。私は個人的な用で抜けるからね。』
「しっ、しかし………!」
『聞こえなかったかい?帰れと云っているんだ。』
冷たい声が部下を突き刺し、彼らはあからさまに怯えるとそそくさと去っていった。
あぁ、飲みたい気分だ。
……………久し振りに行こうか、彼処へ、
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麗亜@眠い。(プロフ) - 失礼します。只今中原中也誕生祭実施中です。よかったらご参加お願いします! (2017年4月29日 15時) (レス) id: f73bf57bf2 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - オチは中也さんオチだといいな〜です! (2017年4月29日 14時) (レス) id: 3439354143 (このIDを非表示/違反報告)
お芋 - 中也さんオチがいいです…!! (2017年4月27日 20時) (レス) id: 425d94421e (このIDを非表示/違反報告)
麗亜@眠い。(プロフ) - オチ中也さんがいいな。。。 (2017年4月27日 15時) (レス) id: f73bf57bf2 (このIDを非表示/違反報告)
アオアオ - 初めまして!この作品とても面白いです!オチは中也さんがいいです!!この流れは絶対中也さんだと思います!!これからも頑張ってください! (2017年4月27日 14時) (レス) id: 20e1587176 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:https://jp.pinterest.com/meru0626/
作成日時:2017年4月11日 19時