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▶
久「…」
彰「お前をぶち殺してやりたい。でも、俺はお前を殺さない」
「お前が俺を殺せ。それで終わりにしろ」
持っていた銃を久遠の足元に滑らせる。
久「…どうして」
彰「なぜ人を守るのか…、お前に聞かれてずっと考えてた」
「分からない…そんなの俺にも分からない。きっと、俺よりも多くの被害者を救ってきたAにも、それは分かっていない」
久「…」
彰「ただ信じてる。人間を…人の心を、俺は信じてる！」
久「…ふざけんなよ、、。なにが信じるだ」
彰「…後悔してる、あのときのこと、、。お前の絶望の声を受け止めてやればよかった」
「人間は苦しんだ分だけ、人に優しくなれる。負けるな、立ち向かえ、強く生きろ」
久「…」
彰「あの時そう言ってやればよかった…そうすればお前も、少しは人を信じられたかも知れない」
「憎しみや悲しみだけじゃない。母親が注いだ愛情も、お前にはちゃんと残ってる。俺はそう信じてる」
久遠は、涙を流し、爆弾のスイッチを床に落とした。
そこへ、出動班が入ってくる。
足「久遠京介、殺人罪で逮捕する！」
彰「…」
橘《取り残された少年は1時間前に班長がいる最上階の防犯カメラに写っていました。それから、24階の爆破のおよそ10分後に、同じカメラに樋口巡査部長も写っていました》
彰「…」
久「…」
彰「…ふたりの捜索に向かう」
透《俺も向かいます！》
▶透
階段をのぼると、若干、足を引きずる兄貴と鉢合わせた。
透「兄貴っ、大丈夫ですか」
彰「それよりもふたりだ」
橘「班長」
「…奥の部屋から、声が」
透「！」
奥の扉を開けると、ダンボールが崩れ、棚の下敷きになってる子供と
傍には意識のない様子のA。
彰「大丈夫か！」
透「A！」
兄貴と室長と、物をかき分け、棚をどかす。
「逃げようとしたら…」
彰「怖かったろ。よく頑張ったな」
透「A！」
『……と、ぉる…』
何度か声をかけると、薄く目を開けた。
体が冷たく呼吸も弱い。
橘「取り残された少年と樋口巡査部長を発見」
兄貴が男の子を抱え、俺もAを抱えようとするが、怪我が痛んだ。
透「っ…、」
Aの腕を肩にかけ、立たせ扉に向かおうとした時、ピッと音がなった。
橘「爆弾が！」
彰「！」
透「っ！」
『…』
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くうふく(プロフ) - アルク_Allcさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2021年10月17日 23時) (
レス) id: 550f2fa7dd (このIDを非表示/違反報告)
アルク_Allc(プロフ) - めっちゃ面白かったです…！！！読んでてとてもハラハラしました…お疲れ様でした！！ (2021年10月17日 22時) (レス) @page26 id: ebd1494a69 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - くうふくさん» 楽しみにしてます！ (2021年10月17日 21時) (レス) @page23 id: c0f0569f89 (このIDを非表示/違反報告)
くうふく(プロフ) - なごみさん» ありがとうございます！もうすぐこちらも完結です。最後までお楽しみください＾＾ (2021年10月17日 20時) (レス) id: 550f2fa7dd (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - 最初から読んでるんですが、凄く面白いです。続きを読むたびに、続きが気になってしょうがないです。これからも応援してます。 (2021年10月17日 19時) (レス) @page23 id: c0f0569f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月8日 1時
