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「…そういうことで、惚れ薬って作れますか？」
あの後、シャオロンのミレイに対しての愛とメンバーの愚痴を延々と聞かされていると、突然シャオロンのケータイから8bitの音楽が鳴り、「あっ！ミレイからだ！みんなで飯行くかって！」と嬉しそうにいいシャオロンは帰って行った。
そして今両手にビニール袋を掲げて帰ってきたくられ先生にさっきあったことを説明している。
｢ああ、それならそっちの棚の上から3段目にあるよ。18番のラベル貼ってあるから｣
｢え？もうあるんですか？｣
｢うん。使い方はそっちのノートに書いてあるから。さ、先に食べよう｣
私はくられ先生の荷物を机の上に置き、ビニール袋からお昼ご飯を取り出しローテーブルに置く。私の隣には当たり前のようにゾムが座り、くられ先生は向かい側に座った。
両手を合わせてから私はポテトに手をつける。ゾムは真っ先にダブルチーズバーガーに手を伸ばした。
｢先生って科学者なのに結構不健康なもの買ってきますよね｣
｢まぁマッドサイエンティストだからね｣
｢うまいからええで！ただ量が足りひんなぁ｣
ゾムは何故かいつも昼ごはん前にひょっこり現れるので、買い出しに行く時はゾムの分を買のが当たり前になっている。
｢あ、A、それ1口ちょーだい｣
｢いや聞く前に飲んでるじゃん｣
ゾムは私が頼んだストロベリーのマックシェイクを勝手に飲む。1口じゃなくて半分くらい飲まれてるんですが。
ゾムはいつもこうだ。付き合っている訳では無いが、なぜかちょっと距離が近い。こういうことを平然となんでもないように行うのだ。
私は｢ごちそうさまでした｣と席を立つと、棚の鍵を開け18番とラベルが貼られた瓶を取り出した。ノートの通りに試験管に移し水で5倍に薄める。
｢なんかA本当に研究者っぽいな｣
｢本当に研究者なんです〜｣
私は小瓶に液体を入れて蓋をしめる。服用方法と用量その他色々をラベルに書いて小瓶に貼る。
｢それにしてもシャオロン様がミレイさんの事を好きだと思わなかったなあ｣
｢幹部のやつらは結構ミレイのこと好きやと思うで。特にオスマンとかグルッペン、大先生とよく一緒にいるっぽいな｣
｢……ゾムは？｣
｢俺は別になんとも思ってないで。ていうか今Aを嵌めた疑惑かかってるしなあ。……なに、心配してるん？｣
｢ただゾムがミレイさんのことを好きだったら調査に支障がでるから確認しただけ｣
｢素直じゃないなあ｣
｢本当です｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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みやこ - 貴方様が紡がれるストーリーやキャラの描写、言葉選び全てがあまりにも素晴らしく、飲まれるように一気に拝読させていただきました。zmと夢主の関係性やこの後の展開がどうなるのか思いを馳せながら続編が開く時が来るのをとても楽しみにしております。ご自愛ください。 (10月15日 2時) (
レス) @page50 id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - もっと早くに見つけてればよかった…！！！めちゃめちゃ好きです、続編開くの待ってます…！ (8月25日 14時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - とても素晴らしい作品で愛読させていただいてます、続編が開放される時を楽しみに日々過ごしています。更新頑張ってください。 (2020年10月11日 22時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)
mailnoadodapo(プロフ) - 何かもう最高すぎてやばい……やばい!!←大事なことなので2回言いました、貴方の作品初めて読んだんですけど、まじで好きです (*´ω`*)これからも推させていただきますね (2020年7月8日 4時) (レス) id: 71f963574a (このIDを非表示/違反報告)
おじ - 久しぶりの更新とても嬉しいです！疲れない程度に更新頑張ってください！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 9cde916c26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かよ | 作成日時：2019年5月16日 0時
