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第5話 自己紹介 ページ5

「俺は2年C組担任の綾崎だ、月見里の担任を任された。じゃあ、早速教室に行くか」

『あ、はい!よろしくお願いします」


ちょっと気怠げだけどいい人そう

白衣羽織ってるけど理系の先生なのかな?


エレベーター乗ってしばらく歩くと綾崎先生は足を止めた


「ここが2年C組だ。合図したら入って来てくれ」

『わかりました!』


はぁ、緊張する

どんな人達がいるんだろう、友達100人でっきるっかなー♪100人を食べたいなー♪

いや、友達を食べちゃダメだ

緊張でテンションがおかしくなってる、落ち着け

落ち着いてなんて言うか考えよう

こうインパクトのある事が言いたいんだけどそれが思いつかないんだよね

どうしよう


「月見里、入って来い」


早いよ!まだなんて言おうか決まってないし心の準備もできてないのに!!


「月見里ー?」


ガラッと扉が開き綾崎先生が顔を覗かせる


『す、すみません緊張しちゃって』


私は教室に入りみんなの方をちらりと見る

当然だけどめっちゃ見られてる!


「じゃあ月見里、名前と一言頼む」

『月見里 Aです、友達を100人作って食べたいと思っています!』


…やってしまった!

テンパってさっきのが出ちゃった…

皆んなぽかーんとしてるよ

絶対やばい奴と思われた、グッバイ私のニュースクールライフ


「あはは、月見里さん面白ーい!」

「俺たちの事食べないで!代わり放課後なんか食べに行こうぜ!」

「私ケーキ食べたいな〜」

「それ以上太ったら床が抜けるぞ」

「そんなに重くないわよ!!」


皆んな笑いだした

空気を変えてくれたこの2人には感謝しないと!今度何かお礼をしよう


「月見里の席は一番後ろの窓側、神崎の隣だ」

「私が神崎ね!」


空気を変えてくれた女の子が手を挙げた

私は神崎さんの隣の席に着くと鞄を机の横にかけて座った


「私は神崎 恋、よろしくね!」

『よろしく!さっきはありがとう』

「本当に面白かったから笑っただけだよ、気にしないで!」


優しい!優し過ぎる

女神か!


「神崎、特別教室の場所とかまだわからないだろうから月見里に教えてやってくれ、あと教科書もまだ届いてないから見せてやってくれ」

「はーい!私学級委員長なの、わからない事があったらなんでも聞いてね」

『ありがとう』


隣の席が神崎さんでよかった

楽しいスクールライフになりそうだな

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作者名:雪音澪 | 作成日時:2017年4月7日 9時

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