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ページ10

絵梨衣「(行かない<(`^´)> )」




近藤「そこを頼むよー」




絵梨衣「(嫌だったら嫌<(`^´)> )」




近藤「お願いぃぃぃぃいぃ!!」





とある夏の日の屯所。

普段から騒がしい屯所だが、今日は別の騒がしさがあった




土方「うるせぇえぇぇ!!」





さすがに限界が来たのか騒がしい原因の局長室に足を踏み入れる土方。

室内では涙目で土下座する近藤と、そんな近藤を前に無表情でスケッチブックを手にする絵梨衣の姿



土方「近藤さん、遠くから聞いてると1人で涙流しながら謝罪してる変なやつになるからやめてくれ」




近藤「トシからも言ってやってくれよォ!」




土方「あ?何をだよ…つーか16のガキの前で恥ずかしいと思わねぇのかよ」




近藤を一旦落ち着かせて改めて騒いでいた理由を問いかける



近藤「今度夏祭りがあるだろ?」




土方「あぁ、あるな」




近藤「俺達も将軍様の護衛のために行くだろ?」




土方「あぁ、行くな」




近藤「つまりは仕事なわけだろ?」




土方「あぁ、仕事だな」





近藤「仕事ってことは絵梨衣ちゃん1人でお留守番だろ?」




土方「あぁ、留守番だ。いつもの事だろ?」







近藤「絵梨衣ちゃん…連れていかない?」




土方「はあ!?」





近藤の話を流すように聞いていた土方。

しかし仕事場に絵梨衣を連れていきたいと言い出した事に驚いた



近藤「討ち入りじゃないんだ。連れてってもいいだろ?」




土方「いや…仕事なんだから何が起こるか分かんねぇだろ」




絵梨衣「(そうだよ。絵梨衣足でまといは嫌だからお留守番してる(´・ ・`))」




近藤「絵梨衣ちゃんだって行きたいよね!?本当は行きたいよね?」




絵梨衣「(人がいっぱいだから嫌<(`^´)> )」




土方「絵梨衣だってこう言ってんだ。諦めろ、近藤さん」




改めて説得しようと絵梨衣に畳み掛けるが、絵梨衣は同じように却下した。

土方はそれを受け入れたかのように近藤に諦めるよう言いながらたばこに火を付けた




絵梨衣「(どうしてそこまでして連れていきたいの(´・ω・)?)」




近藤「いやぁ、最近絵梨衣ちゃん仕事ばっかりな気がしてさぁ…」



土方「近藤さん、絵梨衣は最近所かずっと仕事尽くしだぞ。総悟のやらない仕事は絵梨衣に回ってんだぞ」




近藤「じゃあ尚更行こう!ねっ!」






絵梨衣(「…ちょっとだけなら」)





三十路近い大人の押しに負けた絵梨衣だった。

九→←七



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作者名:Spica | 作成日時:2020年10月14日 0時

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