【HUNTER×HUNTER】雷神少女5 (ページ9)

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203戦ページ9

アイディ
「4人目…」

ミッシェル
「違いと言えば聖王の力とは違い主に記憶が授けられています」

アイディ
「でもそれが模様となんの関係があるの？」

ミッシェル
「全ては夜天の書です…あれが模様の原因です」

4人目の天使と夜天の書の真実
それを受け止めるためにアイディは息を飲む

ミッシェル
「夜天の書には聖王の魔法があると言いましたが、それが全て正義のためのものではないのです」

「あの本には聖王よりも覇王に近い魔法もあるんです。平和ではなく破壊のための魔法が」

「その本を誰が作ったのかなどは私も知りません。しかし夜天の書は聖王が何度変わろうとも壊れることはありません」

アイディは部屋の机に置かれた夜天の書を見つめる。この本が聖王と覇王に関するキーアイテムであることを改めて再確認したのであった

アイディ
「夜天の書とその4人目の関係は？」

ミッシェル
「4人目は……夜天の書の中にて生き続けているのです」

「しかし彼女も1度たりとも本から出てきたことはありません。けれど…声は聞こえるのです」

"声"というキーワードを聞いて全てを理解したアイディ。するとミッシェルに模様について問いかけた

アイディ
「じゃああの模様って…悪いものなの？」

ミッシェル
「そうですわ…あれは夜天の書の闇が主様の体とリンクし、感情が高ぶった時に輝く緋の眼に反応し浮き出る模様…それは怒りや恐怖を表してるものでしょうね」

アイディ
「あの時…5年前に、私があの声に頷いたから」

ミッシェル
「それが引き金ですわ」

アイディはそれを聞いて後悔した。あの日あの時自分の感情に流されて手に入れた力は、悪いものであったという事実を受け止めるしかなかった

ミッシェル
「しかし…その力を正しく使う方法があります。主様自身の聖王としての力が強くなれば、その悪は浄化されていきます」

アイディ
「それができれば…」

ミッシェル
「主様が縛られることもなくなります」

ひとつの希望が見えた
ミッシェルの言った事が成功すれば、アイディは闇に飲まれることは無くなるのだった

アイディ
「もし…もしも私が闇に飲まれたらどうなるの？」

ミッシェル
「…先程のように無差別に人を殺め続けるでしょう。夜天の書に生きる彼女のように、世界に絶望して」

ミッシェルの最後の方の言葉はアイディにはよく聞こえていなかった

「正義と悪が入れ替わる現象を…"反転"とでも呼びましょうか」