【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ42)

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139戦ページ42

一方そのころアイディは__________

治療を全て終えたアイディは、力の使いすぎか疲労が出てきたのか眠ってしまった
規則正しい寝息を立てて眠るアイディを見守るマチ

しかしその目には悩みがあった

マチ
(クーナと事前に話して、【例の件】は話さなかったけど…ホントに良かったのか。あの日アイディの力が覚醒したのが事実なら…あの日の記憶は曖昧なはず)

マチは頭を抱えていた
【例の件】というものをアイディに話すか否か、アイディと再会してからずっと考えていた

もし_________

マチ
「！？…だれだ」

あら、覚えておられないのですか…残念ですわ

声がする方を向くとそこにはアイディの影に住み、初代聖王の力の一つでもある存在【ミカエル】だった

マチ
「…アンタまさか、4年前の」

ミカエル
「覚えてるじゃありませんか？そうです、4年前の襲撃時に覚醒したミカエルですわ」

ミカエルは笑みを浮かべてドレスの両裾を摘み一礼する。どうやらマチとミカエルは面識があるようだった

ミカエル
「あの日、ほんの数分の間でしたが主の体を借り…あなた方幻影旅団とお話しましたわよね？」

マチ
「あぁ…あの時のことはアイディ、知らないんだろ？」

マチの問いかけに頷くミカエル

ミカエル
「主にとっては何か運命が変わるかもしれなかったほんの一瞬…あの時の真実は私とあなた方、そしてクーナ様しかご存知ありません」

マチ
「…アンタは、話すべきだと思うかい？」

ミカエル
「話すのに適役なのはあなた方の頭か、わたくしなのではないでしょうか？」

するとミカエルはアイディの頬にそっと手をあてる

ミカエル
「主が真実を受け入れるか分かりません…しかし、主がこのまま聖王と関わっていくのであれば話さなくてはなりません。もし…主にしっかり真実を受け止めて欲しいのであれば」

「私でもなくあなた方の頭でもない…1番主が信頼を寄せ、今主の唯一の拠り所でもあるあなた達なのではありませんか？」

ミカエルの回答を聞いたマチはフッと笑みを零す

マチ
「そうかい…ねぇ、アタシらは近々ルクソ地方に向かう。話すならそこだと思う…アンタも出てきてくれるかい？」

ミカエル
「…主を支えるのも私の使命、もし主が受け止めきれなかった時は…私も拠り所にならなくては」

と、それだけ言い残してミカエルはアイディの影へと戻って行った