120戦 ページ23
キルアからの問いかけに目を見開くアイディ。こればかりはどう言い訳しても裏目に出てしまうと思ったアイディは今までの事をすべて話すことにした
アイディ
「やっぱキルアには隠し事できないね…」
キルア
「姉貴…」
するとアイディはその場にしゃがみこむ。顔を伏せているため表情が見えないキルアは困惑していた
アイディ
「…私もう、みんなに会わない方がいいよ」
キルア
「は？…何言ってんだよ！」
アイディ
「私…この数ヶ月でいっぱい人を殺したの、やらなきゃいけない事があるから…それが近道だったから仕方なかった…」
「私はもうみんなとは違うんだよ。久しぶりにゴンとキルアと話して、少しでも嫌なことが忘れられた…」
キルアは何も言わなかった
するとアイディは立ち上がる。アイディは笑っていた
アイディ
「私はヨークシンに行けない…ゴンとキルアと話して決心したよ。キルアからみんなに言っておいて___」
次の瞬間、アイディは重みを感じた
少し下を見てみれば、キルアが抱きつい着いた
キルア
「…姉貴って嘘つきだよな、クラピカに嘘ついて…俺らにも嘘つくのかよ」
「でも俺分かるよ…姉貴は絶対悪い嘘はつかない、誰かのために嘘つくんだよ…」
「俺、姉貴よりまだ弱いし…できることなんてあるか分かんねぇけど…1つだけ、ゴンにも、レオリオにも……クラピカにもできない、俺にしかできないことはある」
するとキルアはアイディを見上げる
アイディを見るキルアの目には涙が浮かんでいた
キルア
「姉貴が抱えてるもん全部聞けるのは俺だけなんだ！」
アイディはその言葉で思い出した
ハンター試験の時に、アイディはキルアに巫女のことを全て話したことを
クラピカについていた嘘まで全部________
アイディ
「キルア……ありがとう…っ…」
＊
落ち着いたアイディは空港で別れた後の話を全部した。楽園のことも、クラミーのことも
キルア
「まじか……クラミーが…」
アイディ
「私も急なことだったから、詳しくは分からないんだけど…七戦姫が殺った可能性があるんだ」
キルア
「姉貴は…これからどうすんの？」
アイディは一瞬躊躇ったが、深呼吸をしてキルアと向き合う
アイディ
「これがクラピカにつく最後の嘘かもね…」
「私は…楽園は、幻影旅団と手を組む」
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作者名：白兎＠ロップ | 作成日時：2020年4月12日 0時
