私の気持ち (ページ13)

今日:26 hit、昨日:4 hit、合計:12,029 hit

いらない子side黒咲ページ13

私はいらない子なんだ

私はボーダーに入った時は強くなりたいだけだった
それまでの間は射手の練習しても中々順位は上がらなかった
けど、二宮さんと出会ってから私は彼に対して憧れと好意を持つようになり、認めてもらいたい、近づきたい、と
それが私にとって強くなる為の理由であった
最初は二宮さんに弟子入りしようか迷ったけど好意があるからそれが邪魔して嫌われると思ったからしなかった
毎日遅くまで1人で練習を何度も重ねてやってきた
トリオンの量も多いから射程距離を長めに延ばしたり量を増やしたり隠し弾を作ったりと色々研究と練習を積み重ねた
だから射手個人戦で加古さんに勝てたの
そこから順々と順位が上がっていき遂に出水君まで倒せるようになり射手No.2にまで上り詰めた
No.2まで上り詰めれた私は二宮さんに勝つにはどうすればいいのかをログを見て対策をしていた
まだ闘うには不十分だから足りないものをどんどん考えてひたすら練習し続けた

そして遂に二宮さんから模擬戦のお誘いにより闘った
結果は私の勝ち
私はようやく勝てたんだ、憧れの二宮さんに勝つことが出来たんだって
私はNo.1射手に勝てて嬉しかった
今度は二宮さんが私を追い越そうと必死になるんだろうなって浮かれていた
ブースから出て周りから批判されてから自信を無くしてしまった
太刀川さんのときもだ
私は万能手になって少しでもボーダーに役立つ様にしていたけど太刀川さんに勝ってブースを出ると『悪役』と呼ばれる様に
私は『悪役』なんだって
私が居るから太刀川さんや二宮さん、他の人に迷惑がかかる
誰も私を喜んでくれない、誰も私を祝福してくれない
私はいらない子なんだって

「私はボーダーにはいらない子なんだって」
影「・・・」

仲良くなった影浦君にいつも愚痴ってしまう
影浦君は何も言わずただ、聞いてくれる
チームの彼女達には言えないけどどうしても影浦君に言ってしまう

影「俺はあんたはいらない子じゃねぇと思う」

彼は否定してくれるけど周りは私を必要としない
私は彼の頭を撫でるとじっと固まってる彼

「ありがとう影浦君」