第52話 ページ41
A視点
俺はその後、色んな手を尽くして魔王からの支配、もとい体乗っ取りを解除した。
本当に色々やった。
まぁ、それは置いておいて、だ。
いかにも冷静に思える俺だが、実はこう見えてもクラメメイト達を殺されたことに激怒している。
それに、何故かアクアが消えたことにも。
しかも、魔王は自分の本体をよっこらしょと持ってきて俺たちに攻撃してきた。
何とかエネルギーを振り絞って避けたが、俺は魔王にMPを使われたせいでほとんど攻撃できない。
しかも、アイツはHPまで吸い取って攻撃に使ったから、俺はもう言うてズタボロだ。
くっ、どうにかアイツ(魔王)に攻撃できないのか!?
その時だった。
魔王「ふっ。乗っ取ることには失敗したが、ここで貴様を殺せばその体は俺様のモノだ!」
とか言って魔法を使おうと魔法陣を出しやがった。
魔法陣は何重にも重なっており、最高位魔法と思われる。
しかも、それを俺めがけて打ってくるのだ。
やっば。死ぬ。
俺は動こうとするが動けない。
魔王「くらえっ!」
そう言って魔王が俺に向かって魔法をぶちかまして来た。
その時だった。
?「翠くん!私たちでAくんだけでも守るよ!」
?「了解、鹿波さん!Aくんだけは絶対に死なせたりしない!」
そう言って、動けない俺の前に鹿波さんと翠が立ちはだかった。
そして、
魔王の魔法が、俺の目の前に立ちはだかっていた二人に激突した。
A「____ッ!!鹿波さん!翠ー!」
俺は叫ぶ。が、二人は返事をしない。
気づけば、俺の目の前には二人の遺体が転がっていた。
どうして、二人は俺を庇ったんだ?
そんな疑問に絶えなかった。
そう思っていると、
魔王がもう一発、魔法をかまして来た。
俺はそれを「片手」で弾き返した。
夏奈・冬弥「A兄ちゃんッ!?」
夏奈と冬弥が叫ぶが、その声は憤怒に染まっていた俺には届かなかった。
俺はうつむきながら一歩一歩前に出て、腰につけて居た短剣を魔王に向ける。
そしてキッと魔王の方を睨み、魔王にこう告げた。
A「俺はお前を絶対に殺してやる。」
と。
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フローリング - 和風キノコさん» ありがとうございます!((^ ^) (2021年8月11日 22時) (レス) id: 8c172c5bd7 (このIDを非表示/違反報告)
和風キノコ - 感想失礼しまーす!いせクラ大好きです!何回も読み返してます(´>∀<`)ゝ))エヘヘこれからも、頑張ってください! (2021年7月25日 19時) (レス) id: 0288d1d120 (このIDを非表示/違反報告)
フローリング - ツヴァイさん» ありがとうございますっ!! (2021年6月24日 22時) (レス) id: f4e972b76f (このIDを非表示/違反報告)
ツヴァイ(プロフ) - 感想失礼します、いせクラ2 面白いです!流石です、、、これからも無理のないように頑張ってください!応援してます! (2021年6月19日 22時) (レス) id: 572a6a4a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フローリング | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Misusitai/
作成日時:2021年6月10日 23時