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番外編6話 ページ1
ヒュースside
外が茜色に染まる夕方頃、部屋のベットに座っていると扉が勢いよく開いた。
『唐突だけど、甘いものは好き？！』
扉を開けたのは前に玄界の宮野Aと名乗った人だった。
甘いものとは…どら焼きのようなものだろうか…
「……あぁ」
『そう、ならあげる！』
玄界の宮野Aは袋に入った何かを俺に渡した。
『残さす食べなさいよ。あと、この事は食べた後に記憶から抹殺するように』
それだけ言うとバタンと扉を閉じ出ていった。
渡された袋を開けると、茶色く四角い形をしたものが出てきた。玄界の宮野Aが甘いものは好きかと言っていたことからして食べ物だと判断する。
恐る恐る口に入れると、どら焼きやたい焼きとも違った甘さが口の中に広がった。
「…美味い」
ポロッとこぼれた言葉は俺の本音だった。
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作者名：黒猫 | 作成日時：2022年3月19日 17時
