after story クレーマーと友情 ページ19
今日の７人は、Aの家に集まっている。
すると、コンコンと部屋のドアがノックされた。
『どうぞ。』
「A様。申し訳ありません。シングルで禁煙のお部屋をご希望だったお客様が、突然、責任者を呼べとお怒りになりまして…今、スタッフが対応にあたっているのですが…」
『分かりました。念のため、スウィートを一部屋、準備しておいて。』
「かしこまりました。」
『ごめん。ちょっと行ってくるね。』
Aが６人に話しかける。
清「クレーマーですか。」
悠「大変なんだなあ。」
可「接客してると、嫌になるわよね。」
魅「気をつけろよ。」
『うん。』
そう言ってAはドアを閉め、廊下を早歩きながらスタッフと話す。
『状況は？』
「はい。まず、お部屋にご案内したところ、タバコの匂いがするとお怒りになられまして…そのあと別の部屋にご案内してなんとかご納得いただいたのですが…。」
『…それで？』
「ロビーでお食事をされているときに、サラダがお気に召さなかったようでシェフを呼べと。そのあと、ボーイが運んだワインをもう少しタイミングをみて置けとまたお怒りになられまして…このホテルの責任者を呼べ、と…」
『なるほど。』
「旦那様…社長は今は、アメリカに出張に奥さまと行かれていらっしゃいますし…A様を呼ぶしかないということになりまして。」
『気にしないで。よくそこまで対応してくれましたね。』
そう言っているうちに、Aたちはロビーにつき、騒ぎになっているほうに急ぐ。
「だから、ここのホテルは、一体どういう人間が、指揮をとってんのかって聞いてんのよ！」
「申し訳ございません。ただいま、責任者をこちらに向かわせておりますので…」
『大変お待たせいたしました。当ホテルの副社長を務めております、月影と申します。』
お客の女性は、突然現れて話すAの顔を見て、目を見開く。
「ちょっと！！舐められちゃ困るわよ！私は責任者を呼べ、と言ってるのよ！？何なの、私はガキを呼べと言ったんじゃないわ！」
『申し訳ありません、お客様。ただいま社長はアメリカのホテルのほうに行っておりまして。その間は私がこのホテルの指揮をとらせていただいております。この度は、スタッフが失礼なことをしたようで、責任者として、深くお詫びいたします。』
「…」
『っ…』
そう言って頭を下げたAの頭の上から、お客は自分の持っていたワイングラスを傾けた。
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今日の有閑倶楽部
疲れてますわね。話ぐらい付き合いますわよ by野梨子
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snow - 美紀さん» ありがとうございます！！ (2021年11月29日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月29日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
snow - Rubyさん» ありがとうございます！私は母に勧められて漫画を読んで以来、すごくハマっています。応援ありがとうございます！ (2021年11月6日 17時) (レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - すごく面白いです！数年前に漫画を読んで以来だったので、すごく懐かしいです。これからも応援してます！ (2021年11月5日 22時) (レス) @page34 id: 4fb684013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年9月3日 17時
