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【55】 ページ6

「…ママ、私ね大学で友だち出来たよ。二人ともとっても優しくていい子で、捺稀と同じくらい大切な友だち」

こうやっていつも空に向かって

一人で話をしてる。

多分傍から見たら変な人だけど。

「…私、頑張るから。ママの分も…立派な保育士になるから」

ママは保育士だった。

保育園でみんなから人気者で

自慢のママだった。

「…お隣さんもね、とっても優しい人だよ」

最初は無愛想だなって思ってたけど

今は普通に話してくれるし

とっても優しくていい人だと思った。

「…私幸せ者だよね。たくさんの人に恵まれてるよね。でもね、それは全部ママたちが教えてくれたからだよ」

常に相手を思いやること

人には優しく、自分には時々優しく

そう私はママとパパに教わった。

いーくんとはーくんは

女の子はお姫様だと思って接すること

男の子はお姫様を守らなきゃいけないから

そう言われてたっけ。

「女の子はお姫様、か…」

いーくんとはーくんに想われる女の子は

とっても幸せなんだろうな。

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作者名:ちみゅ | 作成日時:2016年3月11日 23時

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