☆君のすべて -2- (ページ48)

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唯月「じゃあそろそろ帰るか」

瑞希「また会おうね？」

「うん。今度は瑞希くんの彼女さんも紹介して？」

瑞希「おう」

蓮月「じゃあまた学校でな」

「うん」

エレベーターまで送るために部屋を出ると

エレベーターの扉が開いた。

音花「そういえばお隣さんはどんな人なの？」

音花ちゃん、後ろにいますよ。

「優しい人だよ」

唯月「じゃあまた来るな。ちゃんとご飯たべろよ？」

「食べてるよ。いーくんもね？」

瑞希「じゃあなAちゃん」

「うん」

みんながエレベーターに乗って

下に降りて行った。

みんなは気づいていなかったけど

北山さんが壁にもたれてこっちを見ていた。

北山「今の、友だち？」

「友だちもいます」

北山「じゃあ彼氏？」

「え？ふふ、確かにかっこいいですけど、彼氏じゃないです」

北山「じゃあ、誰？」

「兄と弟ですよ」

北山「…この前いるって言ってたね」

少し怖い顔をしていた北山さんが

ふわっと笑った時、胸の当たりがキュンってした。

北山「明日バイト？」

「そうですよ」

北山「ちょっとだけ話いい？」

「大丈夫ですよ。部屋にどうぞ」