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宏光「やっぱりな」

「え?」

宏光「Aは自分のしたいことを我慢しすぎなんだよ。周りに気を使って、みんなが大学に進むから私もとりあえず…って思って、でも周りとの温度差を感じて今学校休んでるんだろ?」

「…うん、よく分かったね」

ひろ兄ちゃんが言ったことがドンピシャだ。

周りは本気で高い大学を目指してる。

でも私は?

夢もなければ大学だって別に行かなくたっていい。

その周りの温度差に耐えられなくて

3週間休んでいる。

宏光「そんなことで休むなよ。萌希(もえぎ)ちゃん心配してんじゃねぇの」

「…うん」

萌希は私の小学生の頃からの親友で

ずっと同じ学校に通ってきた。

萌希は自分の夢をしっかり持って

ファッションのことについて学びたいから

専門学校に行くため大学は受験しない。

そんな萌希も3週間ずっとLINEで今日の授業の

ノートを写真撮って送ってくれる。

宏光「萌希ちゃんみたいにさ、お前もファッション学んでみたら?」

「ファッション?」

宏光「Aはセンスもあるし、トレンドもしっかり取り入れてなおかつその人の特徴を捉えてその人に合ったコーディネートが出来る。最高な特技じゃん」

「ファッションか…」

考えてもみなかったな。

私には大学に行くっていう選択肢しか無かった。

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作者名:ちみゅ | 作成日時:2019年10月29日 22時

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