☆誰にも言えない私の秘密 (ページ6)

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藤ヶ谷「え、17なの？」

藤ヶ谷さんはそこにびっくりしてた。

藤ヶ谷「20くらいに見えた…」

「老け顔ですからね」

藤ヶ谷「そういう意味じゃないけど」

「ひろ兄ちゃんみたいに童顔だったらいいのにな」

藤ヶ谷「親戚でも似ないしね」

「…ひろ兄ちゃん、こうやって仕事してるんですね」

普段見るひろ兄ちゃんは

ちょっとチャラめの格好して

いつもサングラスかけてて

でも仕事のひろ兄ちゃんは

本当にアイドルだった。

藤ヶ谷「北山は誇りを持って仕事してるからね。もちろん俺たちみんな」

「…羨ましい」

藤ヶ谷「え？」

「そうやって何かを誇りを持って取り組んでて、夢があって」

藤ヶ谷「君にはないの？」

「…学校に行く意味も、大学に行く意味も、何も無い。夢もない、何かしたいことも無い」

藤ヶ谷「ふーん…そっか」

それから藤ヶ谷さんは

話しかけてくることはなかった。

代わりに話しかけてきたのは玉森さん。

玉森「ねえ」

「え？」

玉森「ちょっとコーディネートして」

「え、あの」

玉森「早く。次の撮影で使うから」

「あ、じゃあ…」

何故か玉森さんにコーディネートを頼まれた。

部屋の中にある服は全部使っていいと

現場監督さんに言われて

玉森さんに似合う服を選んでいった。

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