☆誰にも言えない私の秘密 (ページ14)

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「んー…夢か…」

家に帰ってからずーっと

配られた進路調査の紙とにらめっこ状態。

「んー…」

悩みすぎてもあんまりだから

駅前に新刊の雑誌買いに行こ。

「お母さんちょっと駅前の本屋に行ってくる」

母「はーい。お父さん帰ってきたらご飯にするから」

「それまでには帰ってくると思う」

母「気をつけてね」

毎月買ってる新刊は11月の初めに売り出されるから

早く買いに行かないと売り切れちゃうほどの人気のもの。

そうやって考えると

わざわざ買いに行ってまで見てる雑誌は

全部ファッション雑誌だ。

「やっぱり私ファッションが好きなんだ…」

新しいコスメとかファッションとかに敏感で

Twitterやインスタで新作が出ればすぐに買いに行く。

先週買いに行ったカラコンも

その日が発売日だった。

「まだたくさんあった」

本屋には山積みにされた私のお気に入りのファッション雑誌。

その隣にはアイドル誌。

表紙は…Kis-My-Ft2。

「うわ…アイドルって感じ」

「悪かったな、アイドルって感じで」

独り言を喋ったはずなのに

急に後ろから話しかけられたので

びっくりして振り向くと

「もう…びっくりしたじゃんひろ兄ちゃん」

後ろにはマスクにニット帽を被ったひろ兄ちゃんがいた。

「不審者じゃん」

宏光「仕方ねぇだろ、駅前なんだから」

「てかなんで駅前にいるの？家反対じゃん」

宏光「本買いに来たから本屋にいるんだろ」

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