私のおじさん ページ1
母「A」
お母さんの呼ぶ声で目が覚めた。
母「学校今日も行かないの?」
「…」
母「来週からは行きなさいよ」
その一言の後、家の中は静かになった。
私は今、学校を2週間休んでいる。
その理由を誰にも言ってないためか
大人はみんな私に学校に行きなさいって言う。
大学受験を控えた大事な時期なんだからって。
でも大学に行って何をしたいとか何も無い。
テレビをつければ芸能人の脱税やら
海外情勢やら世間は他人のことをとやかく言うくせに
自分のことは棚に上げる。
私のお母さんもそう。
私が学校に行かないことを許せないらしい。
私の家も複雑で
お母さんには血の繋がらないお兄さん
つまり私にとってのおじさんがいる。
お母さんとおじさんの関係はそこまで悪いわけじゃない。
そしてお母さんはバツイチで再婚した。
今更
私にとってのお父さんは1人しかいない。
今日も学校を休んでいるから
春樹さんからもLINEが入ってたけど
全部既読無視。
春樹さんが頑張ってくれてるのも分かってるけど
思春期まっさだなかの私に
今更お父さんとして受け入れられる
そんな心の余裕はない。
そして何より誰にも言えない秘密
それは…
『こんにちはーKis-My-Ft2です!』
私のおじさんがあの人気グループKis-My-Ft2の
北山宏光だということ。
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作者名:ちみゅ | 作成日時:2019年10月29日 22時