. ページ8
部屋に戻ると桜良ちゃんが
窓の外を眺めていた。
桜良「おかえり」
「ただいま」
桜良「雪が積もりそうなくらい寒いね」
「そうだね」
桜良「聞いたんだよね?北山さんたちから」
「うん」
桜良「元々は、ここで経営者になるために、マネージャーで色んな人と接する仕事を経験してから、ここで女将をして経営者になるつもりだったの。でも、北山さんたちに声をかけられて、ライブに行って、すごいって思ったの。こんな人達のマネージャーになれるんだって」
桜良ちゃんは話しながらも
目線はずっと外だった。
桜良「こんな山奥の宿、話す相手はお客さんぐらいしかいなかった。だから、東京に出ようって決めてたの。でも、北山さんに声をかけられる前の日、私はその時まで務めてた事務所を辞めてきたの。もう、マネージャーは向かない、私はここで女将になって働くんだって」
桜良ちゃんはやっとこっちを向いた。
桜良「でも、北山さんは私に向かって、マネージャーが向いてるってそう言ってくれたの。初めて認められた瞬間だった」
桜良ちゃんの表情はとっても優しい顔をしていた。
桜良「それからずっとマネージャーをしてて、実家に帰ってきたのも久しぶりだった」
「そうだったんだね」
.
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちみゅ | 作成日時:2019年3月15日 0時