. ページ30
萌希と別れて家に帰る途中
「あれ、A?」
「あ…
今まで見かけても話しかけてこなかった
私の元カレの武琉くん。
小学校から一緒だから
萌希や美惟のことも知っている。
武琉「久しぶりだね」
「そうだね」
同じ学校と言えど、クラスは3年間違ったから
別れてから話すこともなかった。
武琉「進学するの?」
「うん。武琉くんは?」
武琉「俺は母さんの実家に帰って家を継ぐよ」
武琉くんのお母さんの実家は農家で
いちご栽培をしてるって言ってた。
「そっか、頑張ってね」
武琉「Aこそ、頑張ってな」
「ありがとう」
武琉「もしかしてまた萌希と同じ学校?」
「うん、コースは違うけどね」
武琉「似たもの同士だったもんな」
久しぶりに話したはずなのに
昔と変わらないのは
きっと武琉くんも私も
もうお互いのことを吹っ切れたから。
武琉「あ、ちょうどよかった。来週には引っ越すからさ、冷蔵庫空けなきゃなんなくて。これやるよ」
武琉くんがくれたのはパックに入ったいちご。
武琉「母さんの実家から送られてきたんだけど、そんなに食べないし、誰かにあげようと思ってたから」
「いいの?」
武琉「いちご大好きだったろ?」
「うん」
.
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちみゅ | 作成日時:2019年3月15日 0時