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【33】 ページ34

空を見ながら涙をこらえる。

下を向いたら零れてしまいそうで

必死に上を向いた。

私の癖だっていつも言われた。

泣きたい時は泣きなさい

そうママに言われた。

だけどママが死んだ時、

我慢をしなきゃいけないって思うほど

涙が止まらなかった。

「…泣かないって決めたのに」

上を向けば涙は止まる。

いじめられた時だって

上を向いて涙を止めて

睨んでるだのなんだのとまたいじめられ

それを繰り返していた。

その時に助けてくれたのが捺稀だった。

「…ありがとう、捺稀」

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作者名:ちみゅ | 作成日時:2016年2月16日 22時

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