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第二十一話 高杉side ページ25

高杉side


クソっ…どこ行きやがった…!


アイツの事だから勝手について来ていると思ったがとんだ誤算だった


人混みに押し流されてそのまま身動きが取れなくなったに違いねェ



むしゃくしゃと腹が立つ程の人混みをかき分け探し回って、元の場所からかなり離れた所でやっと見つけた

が、最悪のタイミングだった




「おめーもしかして迷子か?
ここには誰と来たんだ?
しゃーねぇから探してやるよ
置き去りにして何かあったら目覚めが悪ィしな」




よりにもよって銀時(テメー)かよ…!!



A…何も言うなよ…


バレたら色々と面倒だ



いや落ち着け…Aが銀時に応える事はまず有り得ねェ


要は密かに呼び戻せばいいわけだ…





『こ』 『い』





小声だが耳がいいアイツになら聞こえるはずだ





『は』 『や』 『く』 『こ』 『い』





Aの肩がピクリと動き、そして振り返った


金色の目が俺をとらえる


頷いたAは銀時に見向きもせずにこっちに走ってきた





ククッ…銀時、残念だったなァ…





そう思いもした


だが、アイツは命令に従ったまで


そこに心なんざねェ


俺ァ…ただAを動かしているだけだ


糸に繋げた操り人形の様に





なんなんだこりゃァ…


なんだってんだよこの痛みは…





A「しんすけ」




Aに呼ばれて我に返った


足元から俺を見上げている




高杉「はァ…テメー、どんだけ探したと思ってやがる…」


A「……しんすけ急に居なくなった……」




居なくなったのはテメーだろーが




高杉「とにかくもう離れんなァ…
あー…いや、こっちの方が手っ取り早い」




俺はAを抱き上げた




「あ!いいなー、いいなー
お父ちゃん私も抱っこ〜」

「ハハッしょうが無いなぁ、それっ」

「わぁーい」




すぐ近くからそんなような会話が聞こえた


今の俺が周りから見られていると思うと羞恥に近い感情が湧き上がってくる


俺はAを降ろし手を出した




高杉「…今のは無しだ、手ェ握っとけ」




Aは頷きその上に手を重ねる




「パパー!おてて繋ぎたーい」


「おう、いいぞいいぞ」


「えへへ、あったかーいね」




またか、と無意識に声のした方を睨んだ


だが既に苛立ちを向ける相手はいなくなっていた


Aに目をやると俺の心の内を知るわけもなくぼんやりと辺りを眺めていやがる


俺は軽く舌打ちをしてそのままAの手を引いて歩いた

第二十二話 高杉side→←第二十話 (名前)side



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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 無感情少女   
作品ジャンル:アニメ
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うさきよ - リクエストで、夢主が18歳くらいになってしまって神威や晋助と関わるのが見てみたいです。 (2023年3月17日 21時) (レス) @page40 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
華姫 - 遠井茜さん» いえいえこちらこそリクエストありがとうございました✨他の方のリクエスト話も先程更新したので良かったら見てください (2022年6月17日 17時) (レス) id: ec0d848674 (このIDを非表示/違反報告)
遠井茜(プロフ) - リクエストに答えて下さりありがとうございます!更新大変でしょうけど頑張ってください! (2022年4月5日 22時) (レス) id: 644f0d831e (このIDを非表示/違反報告)
華姫 - ゆりぽんさん» リクエストありがとうございます!坂本ですね、了解しました (2022年4月5日 10時) (レス) id: 55a49f5308 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぽん - リクで、坂本との絡みがみたいです! (2022年4月4日 0時) (レス) @page35 id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華姫 | 作成日時:2021年10月31日 0時

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