総督さん、無感情少女を拾ったようです

第十八話 Noside ページ22

Noside



久々に地球に帰ってきた鬼兵隊の船


中には浮かれている者もいるようで…




武市｢はいはい皆さん、出港は今日の午後10時です。各々業務を済ませたら自由時間とします。必ず出港時刻に余裕を持って帰って来ましょうねぇ｣


高杉｢修学旅行か｣




そんな茶番の後、また子が提案した




また子｢晋助様！今日はAを街に連れてってあげたらどうッスか？｣


高杉｢あァ？んな暇ねェよ
地球(ここ)に滞在出来る時間も少ねェんだ
真選組(幕府の犬)に嗅ぎつけられる前にとっとと用を済まさねェといけねェだろ｣




高杉はピシャリと跳ね除けた


その時通りすがった万斉が話に加わった




万斉｢心配無用でござる、全て拙者らが行うゆえ｣




万斉が｢はっはっは｣と爽やかに笑う


その様子に小さく身震いを覚えつつ、高杉は呆れた顔をする




高杉｢そんなに連れて行きてェならおめーらが行きゃいいだろうが…｣


また子｢何をおっしゃっているんスか！Aが一番懐いてるのは晋助様ッス。晋助様じゃなきゃ意味がないっス｣


万斉｢何より晋助が我らの中で一番Aを大事に思っているでござろう？｣




高杉｢は…何言ってやがる、俺はアイツの事なんざどうでもいい…｣




冷静さを保ちながらも赤面する高杉にご満悦の二人


また子はルンルンとしながらAを呼びに言った




万斉｢晋助、どうでもいいと思う者はそのような顔はせぬぞ｣




そう付け加えて去っていった






高杉｢また子と万斉(アイツら)…絶対ェグルだ｣

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