肆拾陸の刻 過去 ページ7
sideなし
東卍が創られAが加入してから、あまり時間が経っていない……まだAがバイクではなく自転車をこいでいたこの頃。
場地、一虎、そしてAは夜にファミレスで話していた。
話題は勿論、このあとのマイキーの誕生日プレゼントにするバイクを盗む事についてである。
元々は一虎が計画し、場地は恐る恐る、Aは全く乗り気ではないがやって来ていた。
ちなみにAは一虎に呼び出されていきなりやって来たので詳細は今知ったばかりである。
窃盗は立派な犯罪だ……たとえ不良であっても、それは許されることではない。
どこかで見つけるように仕向けてでも、作戦を失敗させなければ……。
Aが来ていた目的は、一虎の思惑を阻止することである。
たとえ
盗んだバイクを渡されて、マイキーは喜ぶはずがない＿＿そう考えていたのだ。
結局場地はマイキーを喜ばせたい思いに勝てなかったのか、バイクショップまで着いて来た。
「一虎………。」
「なんだかんだ言ってさ、いつも付き合ってくれるよな。お前ら。」
一虎は無邪気に笑う。
それはこれから起こす行動とは不釣り合いだった。
三人は鍵を開けて中に入ると、盗む予定のバブの元へ近づく。
「バブ……か。」
「よく見るとこれ新品じゃねーな」
場地はそのバブに釘付けになる。
マイキーが乗ったら、カッコいいだろうな……。
そんなことを考えながら、場地は一虎から言われたとおりチェーンを持つ。
Aはその間、人が来ないか見張りをしていた。
やっとのことでチェーンが外れ、外に運び出せば成功＿＿と思っていたとき、Aが見ていた方向とは別の場所から威圧するような声が聞こえた。
手には武器。
顔を見られてしまったため、逃げたとしても捕まる。
焦りを隠せず動けない場地とは対照的に、バイクショップの店主であろう人物は場地の方に歩みを進める。
「……圭介か？」
「真一郎……君……。何で＿＿何でここに？」
「何でって……ここ、俺の店だから」
衝撃の事実だった。
自分達が盗みに入った店は、プレゼントする相手の兄の店だったのだから。
場地が硬直していると、後ろに鈍器を持って真一郎へと振りかぶる一虎の姿が目に映った。
「………！
やめろ、やめろ一虎ああぁぁぁぁぁ！！！！」
場地が叫んでも間に合わないと諦めた時。
Aが飛び出して、真一郎を突き飛ばした。
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まぶぴちょこ(プロフ) - 初めて見た系統の作品で、凄く惹き込まれました！続きがめちゃくちゃ気になります！！無理せず更新頑張ってください✨✨ (2022年2月26日 21時) (
レス) @page13 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
皇 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみです(*´ω｀*)無理せず更新頑張ってください!応援してます! (2022年1月21日 7時) (レス) @page7 id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - 続編おめでとうございます！これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています！早く続きが見たい⭐️ (2022年1月20日 14時) (レス) @page1 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白崎 | 作成日時：2022年1月20日 11時
