伍拾弐の刻 ページ14
side武道
このままだとマイキー君に頼まれた場地君の連れ戻しが出来ない。
脅しでもなく、カッとなって言ったわけでもなく、元から芭流覇羅の味方だったなんて………
俺は一体どうすればいいんだよ………
このままだと、稀咲云々以前にマイキー君に殺される！
もう一緒に居合わせてたダテ君に頼るしかないよな……。
爽やかな朝に似合わないトホホ、とした雰囲気を纏って歩いていると、突然公園の方から俺を呼ぶような声がした。
そちらを振り向くと、包帯や湿布を至るところに貼った怖い人がブランコに座っていた。
ま、座れやと隣のブランコを示されたけど……明らかヤバいし。
無視しよう……と通り過ぎようとすると、再びその人は声をかけてきた。
「昨日はお互い災難だったな。
場地さん……かっけえだろ？」
昨日……！？
そういえば＿＿！！
『場地君にボコボコにされて、ダテ君に連れて帰って貰ってた人じゃん！』
「おー、やっと思い出したか。」
その人は東卍弐番隊副隊長の松野千冬と名乗った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
sideなし
武道と千冬が稀咲を敵と認識しだした頃、Aは東卍の隊員情報は知っておく必要がある、と言って稀咲の情報をマイキーから入手していた。
年齢、出身校、兄弟関係なども洗えている分は洗っていた。
どんな事をしようとしているかは知らんが、東卍に付け入ろうとは運が悪いな。
いつもは自室にあるノートにまとめるだけだが、今回は警戒対象というのもあって携帯にもメモをとっていた。
と、そこに武道から電話がかかってくる。
どうやら、話したいことがあるらしい。
急いでバイクを走らせ到着した待ちあわせ場所には、武道と千冬がいた。
大方血の
芭流覇羅には場地がスパイとして潜っているからな。以前家に来たときも場地が裏切ったことを信じていないようだから、協力するのは妥当だろう。
二人共、東卍の抗争勝利とは別の目的があるのだから。
しかし、千冬はタケミっちが任命式で稀咲を殴ったことを見ている。
それなのに協力しているとは……。
その事実は、Aに二人共稀咲を敵対視していることを悟らせたのだった。
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まぶぴちょこ(プロフ) - 初めて見た系統の作品で、凄く惹き込まれました！続きがめちゃくちゃ気になります！！無理せず更新頑張ってください✨✨ (2022年2月26日 21時) (
レス) @page13 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
皇 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみです(*´ω｀*)無理せず更新頑張ってください!応援してます! (2022年1月21日 7時) (レス) @page7 id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - 続編おめでとうございます！これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています！早く続きが見たい⭐️ (2022年1月20日 14時) (レス) @page1 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白崎 | 作成日時：2022年1月20日 11時
