弍拾伍の刻 ページ26
side武道
やべぇ。
愛美愛主の残党百人に対して、東卍は俺含め五人だけだ。
ドラケン君は頭から血を流してる状態だし、いくらマイキー君でも……半間、と名乗ったヤツはマイキー君の蹴りを受け止めたし、無謀だ。
「俺は長内みてぇに甘くねぇぞ！」
くそ……どうすりゃ……
このままじゃドラケン君を救うどころか、皆愛美愛主に潰される！！
折角二人の喧嘩を止めたのに、全て仕組んでたヤツに直接潰されるなんて………！
マイキー君も三ツ谷君も動こうとしない。
緊迫した空気の中、その沈黙を破ったのは愛美愛主でもマイキー君達でもなかった。
「フッ………無実の民を冥府へと誘いし愚者……そう、歌舞伎町の死神と呼ばれた貴様直々にやって来るとは……やはり血にまみれた宴にはこのような舞台が相応しい……」
何かのファンタジーでしか出てこないような台詞を耳にしたとき、俺は希望を、マイキー君達は安堵を、そして愛美愛主は疑問を抱えた。
俺達の後ろから、和傘をさし、狐のお面をつけた浴衣の青年が下駄をカラン、コロンと鳴らしながら歩いてくる。
青年がその空間を支配するように、誰も動かず、ただ青年だけがゆっくり歩いてくる。
俺達の前に立つと、狐のお面を静かに外した。
そこには、和柄の眼帯をつけたこの上ない救世主的存在、ダテ君がいた。
『だ…………ダテ君……！』
「待たせたな。
さて、初めまして……と言うべきか。死神よ」
「へぇ………お前が東卍の救世主って訳か……」
どうやら二人とも、顔をあわせたことはなくてもお互いに存在は知っていたらしい。
「しかし、随分と弱い精鋭の上に立っているのだな。このような愚者どもを従えるとは、死神も和平へと傾いたか？」
「あ？なんだあの変なヤツ……」
その言葉に愛美愛主の一人が反応する。
もしかして、あの時ダテ君が長内を倒したのを見ていないのか………？
「もしかしてこの人数でも愛美愛主に勝てると思ってる？随分自信過剰だなァ」
ま、マジか……
でも、半間相手にダテ君が通用するかは分からない。
マイキー君の蹴りに反応されるし、この前長内を倒したときの動きも見切られるかもしれないのに……
「フッ…愚かだな……。俺は一度も五人で貴様らを倒すなどとは言っていないぞ？」
……え？
それって、まるでこれからまた味方がやって来るような言い方じゃないか……。
つまり、まだ味方はやって来るってこと……？
ぐるぐる考えていると、遠くの方からエンジンの音が聞こえてきた。
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皇 - コメント失礼します！すごく面白いです！話の内容もわかりやすくて、自分の好みでした！このような面白い作品をつくってくださりありがとう御座いますm(_ _)mこれからも応援しています! (2022年1月20日 21時) (
レス) id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - 続編おめでとうございます！続編楽しみに待ってます！ (2022年1月19日 20時) (レス) @page43 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - すごく面白いですww厨二病主人公大好きなのでこの小説を作ってくださりありがとうございます！更新頑張ってください！応援しています＼＼\\٩( 'ω' )و //／／ (2022年1月14日 16時) (レス) @page38 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - ダテちゃん可愛いww (2022年1月13日 19時) (レス) @page3 id: 3fca84560f (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - っっっ…ブフォwww！いやもう笑う要素ありすぎて…w主視点ダメだこれ…www (2021年12月22日 16時) (レス) @page19 id: aa46f024f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白崎 | 作成日時：2021年10月24日 11時
