転生したらパパになった

第37話 ページ41

「？

んだその顔？


10年間も放ったらかしにされて怒ってんのか？」



『は……？』


この人は何を言って………10年ぶり……？


僕が小学生だったころ…か？


『あ、あの………』

「？

なんだ？」

『貴方一体誰ですか…？

僕の知り合い………なんですか…？』

「……………は？


おま……覚えて…ない？」


『10年前ってことは僕が6 7歳くらいの時だと思いますが……僕、記憶喪失なので貴方の事は知りません…。もし知り合いならすみません…。』

「記憶喪失？

んでそんな…？」


『と、頭部への損傷が激しいっていえ……医者の人が…


その影響の記憶障害だって……言ってました』

「ああぁっ！くっそ！やっと見つけたのにこれかよ！」

『ご、ごめんなさい…』

「……まぁ、いい


俺は伏黒甚爾


前は甚爾さんって呼ばれてた

そう呼べ」


『？

伏黒…？』

甚「あぁ」

伏黒って………伏黒君と同じ苗字…？なんで………親戚………



！！



ち、父親！？←正解



………そんなわけないか…





『あの、あなたはなんで僕をここに？』

甚「あ？

あー……

約束だったからな」

『約束？』

甚「あぁ。
てめぇを連れてってやるって約束して守れずじまいだったから今こうして迎えに来た



っつーのに記憶喪失ねぇ…」

『す、すみません…』


………好きでなった訳じゃないっつの…

『と、とりあえず僕、高専に帰らないと…』

甚「は？なんで？」

『な、なんでって…

今僕行方不明扱いですよね？早く帰って報告しなと…』

甚「……ふーん…

必要あるか？


お前が生きてるって知らせるの」




『…は、？』

な、何言って………


甚「てめぇが高専に帰る必要はねぇ…

A。

お前はこれからここに住め

俺は訳あって高専には行けねぇからな
お前が高専に戻ると俺が困る」

『そ、それはあなたの事情でしょう…！

なんで僕がそれに付き合わないといけないんですか！？』


僕は急いで布団から出て走って玄関に向かう




早く高専に帰ろう………

なんだかあの人は…こわい…




ｶﾞﾁｬﾘと玄関のドアノブを周りをドアを引いて開けようとするが



ﾊﾞﾝｯ!!



『っ……』



ドアを押され閉まってしまう



甚「…………」


『あ、の………


か、帰らせて…ください。』

甚「ハッ

お前さっきの話聞いてたか？

ダメだって言っただろ？」

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