転生したらパパになった

第35話 ページ39

硝子「で

これが」



バサッと布をめくると悠仁の死体が


硝子「宿儺の器か

好きに解剖(バラ)していいよね」

悟「役立てろよ」

硝子「役立てるよ
誰に言ってんの」




＿＿＿＿＿



＿＿＿



＿



野薔薇「長生きしろよって……

自分が死んでりゃ世話ないわよ」


野薔薇「………あんた仲間が死ぬの初めて？」

恵「同級生(タメ)は初めてだ」

野薔薇「ふー？

その割に平気そうね」

恵「…おまえもな」

野薔薇「当然でしょ
あって2週間やそこらよ

そんな男が死んで泣き喚く程
ちょろい女じゃないのよ」


恵はそう言う野薔薇の横顔を見る


野薔薇は泣きそうになるのを必死に我慢していた

野薔薇「あいつも見つかってないんでしょ…」

恵「あぁ……。

あいつがいた場所に残穢が残ってたものの
その場にあっただけで足取りを掴めるものがなかった


誰かが痕跡を消したって五条先生は言ってた」


野薔薇「………そう。」







恵「暑いな」

野薔薇「…そんね夏服はまだかしら」



2人は話すことがなくなりセミの鳴き声だけが辺りに響く


真希「なんだ
いつにも増して辛気臭いな

恵



お通夜かよ」


無言の2人の前に現れたのはポニーテールで眼鏡をかけた女性

恵「禪院先輩」

真希「私を苗字で呼ぶんじゃねぇ」

パンダ「真希

真希！！」

声のした方を見るとパンダと口元を隠した男の子

そしてパンダは焦ったように言う

パンダ「マジで死んでるんですよ

昨日！！
一年坊が
1人が！！」

棘「おかか！！」

そう聞いた瞬間真希はダラダラと汗をかき

真希「は や く 言 え や」

真希「これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ！！」

パンダ「実際そんな感じだぞ！？」

棘「ツナマヨ」

ギャーギャー騒ぐ3人を見て野薔薇は困惑する

野薔薇「何あの人(？)達」

恵「2年の先輩

禪院先輩

呪具の扱いなら学年一だ

呪言師
狗巻先輩

語彙がおにぎりの具しかない

パンダ先輩」


恵「あと一人乙骨先輩って唯一手放しで尊敬出来る人がいるが今海外」

野薔薇「あんた

パンダをパンダで済ませるつもりか」

パンダ「いやーすまんな
喪中に」


パンダは手を合わせ2人に謝る

パンダ「だがお前達に

”京都姉妹校交流会”に出て欲しくてな」

野薔薇「京都姉妹校交流会ぃ？」

恵「京都にあるもう1校の高専との交流会だ

でも二 三年のイベントですよね？」

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