検索窓
今日:22 hit、昨日:15 hit、合計:14,763 hit

痴話喧嘩 ページ5

「悟、……アンタ態とでしょ?」

「何が?」

「しらばっくれてんじゃないわよ!態と恵の前で言ったでしょ!!」

「そんなに怒らないで」

「怒るわよ!!大体!私のこと心配するんだったら、街中で女の子に声掛けられた時は、さっさと追い払いなさいよ!!」


ぎゃー!ぎゃー!!と言い争う私たち。

それを恵がポカンと口を開けて見ている。


「煩いよ、痴話喧嘩は外でやりな」


その声に部屋の入り口を見る。


「硝子ぉ!!聞いてよ!!悟が恵の前で私に恥を欠かせたぁ!!!」

バッと硝子に駆け寄ると彼女の背中に隠れて悟を威嚇する。


「酷い言いがかりだねぇ」

「悟、お前が悪い」

「わぁお、理不尽!」

「………あの、お二人は本当に付き合っているんですか?


恵が控えめに尋ねてくると「そうだよ」と悟が答えた。


マジか。と、その顔が固まる。


「……………じゃあ、ゆくゆくは結婚──」
「しないよ!!」


恵が言い掛けた言葉を私は否定する形で遮った。

途端、その場にいた全員の視線が私に集まる。


「私たちが付き合うのは悟が政略結婚するまでの間だから」

「まだそんなこと言ってたのか」

はぁーと硝子がため息を付く。


「御三家だよ?ムリムリ!それに仮にも教師の悟が反社のトップを弟に持つ私と結婚なんて、ダメでしょ!」

「そんなの呪術界(この世界)に身を置いてる時点で大した問題じゃない。前にもそう言ったけど?」


悟はそう言ってくれるけれど、そうじゃない。


「大問題よ!…………だって、いつかその時が来たら、私は上層部の指示には従えない。私はマイキーを………っ、弟を助けることまだ諦めた訳じゃないから!」

そこまで言い切って少し頭が冷静になる。


私は恵やきよちゃんの前で何を取り乱してるんだろう。


「Aは一体何に怯えてるの?どうして逃げる?」


硝子の問い掛けに、私は答えることが出来なかった。


「ごめん、ちょっと外の空気吸ってくる」

そう告げて、部屋をあとにした。

拗れた訳→←隠し事



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
161人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見 | 作成日時:2023年7月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。