検索窓
今日:46 hit、昨日:4 hit、合計:35,790 hit

二人組の男 ページ34

「おねーさん彼氏さんとケンカ?」

「気の強い女の子もイイよねー。なにより、おねーさん超可愛い〜」


「…は?………え、なに?……ドチラサマデスカ?」


あまりの馴れ馴れしさに何処かで会ったことあったっけ?と困惑する。


「彼氏さんとケンカしたらならさぁ、オレらと遊ぼうよ〜」

そう言って、くるっと肩に腕が回される。


「………。」

いつもだったら、この手を掴んで背負い投げするところだけれど、あいにく人が多すぎてそれは不可能だ。


うーん?

腕を捻りあげてもいいけど、二人いるともう一人に反撃されてしまう可能性がある。


あと、やはり人が多すぎて狭いから動きづらい。

かといって、術式を使うまでもないけど、早めに巻きたいものだ。


なるべく目立たず、周りに迷惑を掛けない為にもここは穏便に済ませた方がいいな…


「悪いけど、今凄くイライラしてるから放っておいてくれる?」

人の流れに沿ってゆっくり進みながら話す。


「オレらなら、イイところ連れてってやるよ?」

「興味ない」

「そー言わずにさぁ〜」

もう一人が腰に手を回してきた。


流石にゾクッとして、反射的に手を伸ばすとギリッとその腕を捻る。


「っ!!痛っ!てぇぇぇ!!」

「は?…おまっ、どうしたんだよ?」


突然痛がり出した相方にもう一人が狼狽える。


「そろそろ腕、退けてくれる?」

くるっと身を捻って、体の向きを変えると肩に回された腕から逃れる。

ギリッと握っていた腕を離して彼らを見た。


「そう言うわけだから」

まだ痛がる男と呆気に取られている男を一瞥すると、背を向けて人混みの中を掻き分けて歩き出す。



やってしまった!!

早くアイツらから離れよう!


力ずくで振り払ったから、近くにいるとまた絡まれるに違いない。

けれど混んでいる通りだから中々前に進めない。


少し焦りを覚え始めた時だった。


「っ!!?」

急に後ろからグッと口元を覆われた。

次の瞬間には、羽交い締めにされて身動きが取れなくなる。


咄嗟に未来予測を使って先ほどの男の未来を見た。


近くの路地に引きずり込んだ後、私を壁に押さえ付けている姿が浮かぶ。


「ぐ…!」

じたばたと足掻いてみるけれど逃れられない。

なにより手で鼻まで覆われたから、突然の事でパニックも合間って息苦しくなる。


すぐに路地に連れ込まれると、未来予測で見た通りの瞬間がやって来た。

少し前から術式を使い続けていたけれど、彼らの隙はまだ見えていない。

油断→←焼きもち?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見 | 作成日時:2022年11月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。