2005年─8月3日 武蔵祭り ページ36
「せんぱーい!今日ヒマですか?良かったら一緒にお祭り行きません?」
放課後、校舎の外で歌姫先輩を見つけた私は走って声を掛けた。
「いいけど、硝子は?誘わないの?」
「それが、正道…じゃなかった!センセーに呼ばれたとかで多分任務です」
硝子は反転術式が使える貴重な人材。
彼女に任務が来たということは、怪我人が沢山出るかもしれない案件があるのだろう。
そんな時にお祭りもどうかと思ったけれど、武蔵神社で開催される年に一度のお祭り。
毎年欠かさず行っていたし、折角だからやっぱり行きたい。
けれど一人で行くのは気が引けた。
最初、エマを誘ったらドラケンとヒナ、タケミっちとダブルデートすると言われた。
ドラケンとデート?マイキーと喧嘩中なのに大丈夫な訳!?と言ったら、二人は仲直りしていた。
未来予測の通り仲直りできて安心すると共に、そういうことなら邪魔するわけにいかないので、先輩に声を掛けたと言うわけである。
「いいよ」
「やった!あ、先輩浴衣持ってます?私、二着あるんで貸しますよ!」
「本当?」
「はい!あと他にも来れそうな人居るかな?先輩誰か誘えそうな人、居ます?」
そうやって盛り上がっていると後ろから声がする。
「浴衣でお祭りねぇ。ヒマなんだな」
「ゲッ!悟」
「ゲッ!五条」
思わず声に出すと歌姫先輩と被った。
「揃って嫌そうな顔すんなよ」
不愉快そうに顔を歪める悟。
「そう言う五条こそ!そんな顔するなら声掛けてんじゃないわよ!」
歌姫先輩の言葉に「そーだ!そーだ!」と私は頷く。
「うるせー。俺はお前らと違って任務なんだよ。……けど、早く片付いたらその祭に行ってやってもいいけどな」
「はぁ?何それ?」
上からの発言に顔を歪めると後ろから傑の声がする。
「悟は素直じゃないね」
「傑、何言ってんだ?」
悟の言葉に傑がクスッと笑った。
「そのままだよ」
「どう言うこと?」
私は歌姫先輩と顔を見合せる。
「悟も行きたいんだよ、Aとお祭りにね」
「「「は?」」」
私と悟、歌姫先輩の声が重なる。
行きたい?
お祭りに?
私と?
「いやいや!ないでしょ!」
「そうよ!どうせ悟は私とAをイジメて面白がってんのよ」
「傑、変なこと言うんじゃねぇ!あと歌姫、お前の俺に対するイメージ何なんだよ!」
悟と歌姫先輩が争い始めそうになる。
「悟、任務行くぞ。先輩、コイツ借ります」
傑によって悟は強制的に連れて行かれた。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時