君の隣に 1【東リベ×呪術廻戦】

悟とエマ ページ22

「コイツは五条悟、私の学校のクラスメイト」

紹介すれば「どーも」と悟が不機嫌に会釈する。


「クラスメイト？オマエ、Aの彼氏か？」


ザッと地面を鳴らす音がして振り向くと、これまた高身長のドラケンの姿がある。


「ドラケン！」

「久しぶりだな」


ドラケンが私を見てニッと笑う。


「ちょっと！冗談でも彼氏とか言わないでよね！悟が彼氏とかあり得ないから！」

「はぁ？んなのこっちから願い下げだ」


私と悟で睨み合う。


「オマエら、意外と仲いいんだな」

「良くない！」
「良くねぇ！」

ハハと笑ったドラケンの言葉に反射で返すと悟と被った。


入学初日に傑に言われて言い返した時と似てる。


何これ。デジャブ………



「A〜っ！」

野郎共に囲まれた空間の中、唯一高い声が私を呼ぶ。


その声にハッとして声がした方へ振り向く。


「エマっ！！」

久しぶりの妹との再開に嬉しくなって駆け出す。

と、言ってもまだ離れてから3ヶ月しかなっていないけれど、随分長く感じた。


キャー！とはしゃいで抱き合う。


「A、元気だった？」

「勿論！エマは？」

「元気だよ。マイキーもお爺ちゃんも元気！」

「あ〜！我が家に帰りたい！」


ホームシックになりそう。と思っているとエマが首をかしげて聞いてくる。


「今日はどうしたの？武蔵神社に何しに来たの？」

「あぁ、実はね………」


「任務で呪霊祓ってた」と、誰にも聞こえないように耳打ちする。


「ここにもいるの？」

不安げに聞いてくる妹に首を横に振るう。


「もう祓ったから大丈夫だよ」

「そっか。…ってことは、あの人………」

悟を見ながらエマが呟く。


「そ。私のクラスメイト。あっ、超〜失礼なヤツだから気を付けて」

私とエマの視線に気付いたらしい悟がこっちに近付いてくる。

だから、私は仕方なく紹介する。


「私の妹のエマ。こっちは、五条悟」

「五条………え？ってことは…！」

名前を聞いて驚いた表情のエマに頷く。


「そ。コイツ御三家」

「へぇ〜流石に妹は俺の家のこと知ってんだな」

ちらりと眼鏡をずらして悟がエマを凝視する。


「ちょっと！私の妹をジロジロ変な目で見ないでくれる？」

ズイッと前に出て悟からエマを隠した時、後ろからこれまた聞き覚えのある声が聞こえてくる。


「Aソイツ誰？」


振り向くと弟がこちらに歩いてくるところだった。

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